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五山送り火

はい。もうじきお盆です。
京都のお盆といえばこれ。
五山送り火

今年はコロナの影響もあり規模を縮小して開催されるそうですね。

先日はいたずらされたりもしたこの五山送り火ですが、長い間抱いていた疑問が先日氷解しました。その疑問というのがですね、

なぜ、このイベントはしょっちゅう「大文字焼き」と呼ばれるのか?

という疑問です。

京都生まれ京都育ちの私からすると、
大文字焼き? 何やろかそれ? 何処かのお菓子やろか、知らへんわぁ
とにっこり笑みを浮かべてしまいます。

…いや、マジで疑問でした。京都に生まれて京都で育つと、あのイベントは「五山送り火」以外の何物でもありません。だって地元の人は誰も「大文字焼き」なんて呼んでませんし、そもそも焼くの大の字だけじゃねえし。なんで大の字だけピックアップしたん? どっから出たのその名称?? ほんまにお菓子でもあらはるんやろか。それやったらうちがよう知らんだけやねんけど。

これは個人的な思い出なのですが、以前、近所の方と皆で五山送り火を見上げていた時、どこかの奥様集団のどなたかから「これが大文字焼きかー!」と感嘆の声が上がりました。その瞬間、シン…と辺りが静まり返り、空気が凍りついたのを覚えています。怖かった。
すかさず周りの奥様が「ちょっと、もう、やだー:(;゙゚'ω゚'):」みたいにフォローを入れておられましたが、それくらい京都では「五山送り火」を指して「大文字焼き」と言うのは禁句です。あぁ、よそから来はったんやねぇ…、と冷笑されます。

で、先日朝のニュースをぼんやりと見ていたんですね。すると、どうやら箱根あたりで実際に「大文字焼き」なるイベントが存在しているようなんですね。

お、お、お、お前かぁぁーーーー!!!!!!!!

と叫びました。リアルに。ニュース映像見ながら叫びました。朝から。全力で。

で、なんじゃそりゃあああああと勢いのままに検索したら、箱根以外でもやってるんですね、「大文字焼き」が。いやー、びっくりしました。

あとはまあ単純に大の字を象って焼くから大文字焼き、五山送り火も(大の字が特に有名だから)大文字焼き。と俗称になってしまったんでしょうかね。

五山送り火は大の字だけじゃなく妙と法、鳥居に舟形があって大だけじゃないんだってば。大事なことなので2回言いました。

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ともあれ、今年の祇園祭もそうでしたが、五山送り火も、今年だからこそ今までにない形態で催行されそうなので、実物を見に行けないのが無念でなりません。勝手な想像で恐縮ですが、点だけの送り火とかむしろ原点回帰なんじゃなかろうか。いいなあ。


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