~デモクリトス~「ソフィーの世界」を読み解けないぼくのための現状把握①
オーディオブックで、ヨースタイン・ゴルデル著「ソフィーの世界」をずっと聴いているのですが、1周と半分聴いてもやっぱり全然掴めておりません。
せめて自分のために大枠や流れをまとめて、なんとなくを掴みたいという思い。
そんな思い。
デモクリトス
ソクラテス
プラトン
アリストテレス
デカルト
スピノザ
ロック
ヒューム
バークリ
カント
ヘーゲル
キルケゴール
マルクス
ダーウィン
フロイト
章に名を連ねる哲学者たちだけを挙げてもこれだけの量になるので、これ当たり前だけど「軽く概要を」なんて無理だな。
諦めて、デモクリトスから順に「この人、どんなこと考えてたの?」を解釈していくしかないかな。
「哲学を学ぶ」ってそういうことではないと思うのだけど、とはいえ思想を知るのに、時代背景や人となりを知るのは大事。
イメージしやすくなれば、記憶にも定着しやくすなるのです。海馬さまはそう仰っておられる。
というわけで、「原子」おじさん・デモクリトスを
可能な限り、無知蒙昧なじぶんに少しでも落とし込んでいこうと試みます。
デモクリトス
デモクリトスは古代ギリシアの哲学者で、概ね紀元前5世紀くらいのおじさんですね。(生涯終始おじさんだったワケではないのだけど……)
念の為、
「B.C.」って紀元前。つまり「キリスト以前の年」ということになります。
デモクリトスおじさんは、キリストより400年くらい先輩ということになります。(ほんとは460年くらい)
ぼくがこれ書いているのは西暦2024年、つまり「A.D.2024」(Anno Domini)、つまり「キリストが生まれてから2024年経ったよ」という、日本もバチクソ主の影響受けているという部分、この辺に現れてますよね。(別に西暦/和暦バトルに発展させる気はないです)
ちなみに、キリスト生誕の年は「A.D.0」ではなく「B.C.(Before Christ)1年」らしいですよ。この辺、一般的な日本人の生活感だとピンとこないですよねー。
そして、「アンノ・ドミニ」はラテン語で、「ビフォア・クライスト」は英語なのですね。ぼくも今はじめて知りました。
ほんで、デモクリトスおじさんのお話に戻ります。
長いな。デモやんでいいな!!
デモやんはアブデラという都市、現代でいうところのギリシア北部あたりで生まれたそうです。
裕福な家庭に生まれたので、余裕がある人生を送れたから哲学なんぞにうつつを抜かせたようですね。けしからんね!! あ、冗談です。そして社会風刺です。
実際、教育ってお金かかりますもんね。ぼくはなるべく多くの方が質の良い教育を受けられればよいなと思っております……!
(そうすることで犯罪や暴力が減り、ぼくとぼくの家族の安全が担保される!という思想です)
デモやんは「原子論」という考え方を発信します。
いまから2400年前くらいの人が、言ってしまえば「水平リーベ、ぼくのふね~」とか言ってたようなモンですよ!(※全然違います)
実際のところは原子の「概念」を脳内理論こねくりまわして到達しただけなので、研究で水素だ窒素だを見付け出したワケではないのですが……
「あらゆるモノには、目にも見えないくらいの小さい小さい、最小単位が存在する!と思う!!」
と提唱したワケで、これはなんというか、マジ天才です。実際、2024年現代では、原子……だか粒子だかの存在が確認されておりますからね。
すごいのです!(小学生並みの感想)
「ソフィーの世界」では、このデモやんの発想を「レゴ」になぞらえています。
レゴ。レゴブロックのレゴ。
1凸のあるレゴ、2凸のもの、4凸のもの。
1凸でも、1/3の厚さのもの。四角ベースではないもの。いろんな「レゴ」。
レゴは1930年、北欧(デンマーク)で誕生したブロックです。「ソフィーの世界」の舞台も北欧(ノルウェー)なので、親和性が高いのかもですね。
レゴはクッソ頑丈なので、「何しても壊れない、最小の単位」と作中で紹介されます。(うちの実家のレゴは歯形がついてた気がする)
これを「原子」に例えて、これらを組み合わせて、馬を作ったり壊したり、また作ったり……ということができるよ、と。
原子も同様に、「最も小さく、これ以上壊れないもの」として定義されたようです。なるほど、レゴに例えるのは分かりやすいかな。
馬は馬、人は人として存在するのではなく、
このナゾの最小単位「原子」が存在して、それが組み合わさって、また分解して、組み合わさって、
そうやって、世界中いろいろなものができあがっておるよ!
と、デモやんは仰った
と、ぼくは解釈いたしました。合ってるかどうかは知らん!!
「ソフィーの世界」では、「レゴは世界一、最強で究極のおもちゃ」みたいなフレーズが登場します。
この時のデモやんのイメージが、現代では義務教育で学ぶ水素だ窒素だ~を想定していたワケではないですが。
いずれにせよ。これが現代科学の礎の一つになっている。スゲーのです。
デモクリトス以前のころの哲学者は、「すべては水からできておる!」「いや、すべては風じゃ!」「すべては火じゃよ!!」とか
「なら、地下風水すべてが混ざって、それらの濃淡でいろんなもんが出来上がるんじゃね?」とか
そういう、中世ファンタジーRPGの土台みたいな世界観を語る人や、
「プロメテウス神が火を生み出すのじゃ!」「雷はゼウス神の怒りじゃ!」という方も多かった時代です。(それはそれで個人的に大好きなのですが)
デモやんはそれらの議論に「原子論」という棍棒でカチ込みをかけ、現代でいうところの「学問」に到達するの、ほんとすごいと思います。
考えるというのは、すげえ力持ってるんだなーと
思わざるにはいられませぬ。
というわけで、
ソフィーの世界で触れられる「レゴ原子おじ」デモクリトスを、ぼくなりに解釈してみました。
正しいソレではなく、ド素人のぼくが落とし込むための雑記です!
知らない方は、真に受けないでね!知ってる方は、やさしくお見守りを……!
一段落(いちだんらく)!