真面目なベッドの選び方
よく眠れなかった次の日に、1日調子が優れないのはいつ頃からだろう?
現在40歳の筆者も、若い頃には感じなかった「眠りが翌日のパフォーマンスを大きく左右する」と痛感し始め、ベッドを買うことにしました。
ベッドに関する情報は、ネットにたくさんあります。特にベッドメーカーや寝具メーカーのホームページには、きちんとした知識が載っています。
ただ、もう少し詳しくベッドを選ぶ上で、利害関係のない情報が、まとまっていたらいいなと感じました。そこでベッド売り場の担当の方に聞いた話や必要な情報を集め、この記事を書くことにしました。
そうは言っても、ベッド選びは最終的にはベッドを扱うお店に行って考えるのが一番です。良い店員さんに出会えれば、こんな予備知識はいりません!
だから、良い店員さんに出会う前の自分のような人が目にしたら?と思い、そんな方が目にする確率の低さは無視して書きます!(笑)
マットレスを選ぶ基準
私は25歳の時に買ったベッドを、40歳になるまで15年間使いました。
シングルベッドでしたが、15年の間に夫婦で眠ることも、子供と眠ることもありました。
当時はそれなりに、良い物を選んで買ったと思っていましたが、購入履歴を確認すると、お値段以上の2万円代でした。(ポケットコイルの上に厚手のクッションの2重構造のもの)
購入したお店の店員さん曰く「昔の方がコスパの良いものが多く、品質が全体的に高かった」らしいので原材料高騰の影響は大きいようです。
そしてベッド選びをするうちに、値段はどうあれ15年も同じものを使えたのは、年齢が若かったことが大きいと知りました。40歳になった現在は、大人二人で寝ることはおろか、たった一日幼児とともに寝ることすら辛いです。
そのため、まずは年齢によって、必要なマットレスが変わってくることについて書きたいと思います。
年齢で選ぶ
年齢によりマットレスの選び方が変わることは、ベッドに携わる仕事をしている人達の間では、一般的な常識です。
では、年齢により寝る時の何が変わるのでしょうか?
人は寝る時、胸部や臀部(おしり)、頭部など、重さのある部分や出っ張った部分に圧力(体圧)がかかり、体圧がかかると痛みや不快感が生じます。
その体圧は年齢により、かかる場所や、大きさが異なるというデータがあります。
図1のデータより、青年男性、青年女性、高齢者男性、高齢者女性の
仰向き(仰臥時)と左横向き(側臥時)に寝た状態で、色が赤いほど体圧が大きく、青や白くなるほど体圧は小さくなります。
男性は高齢者より青年の方が体重は重いが、どちらの寝る姿勢でも高齢者の方が黄色や赤の体圧が大きい部分が目立ちます。
女性も、高齢者ほど体圧が大きい部分が目立ち、体圧がかかる場所も異なっています。
そのため、高齢になるに従い、体圧を分散させる構造を意識したベッド選びが必要になることと、加齢に伴った腰痛や肩こりなどの症状に合わせて、これまで体圧を感じていた部分を、重点的にサポートできるマットレスが必要になってきます。
逆に言えば、私が20代から15年間、それなりのベッドでも使い続けられたように、子供や30代くらいまでの若者の場合、腰痛や肩こりなどの症状がないのであれば、体圧分散をそこまで意識しなくても良いとも言えます。
実際にベッドを選んでいたときに、15年使ったマットレスは捨てようと思いましたが、高級ベッドブランドの店員さんに「お子さんであれば使っていたマットレスで寝ても問題ありませんよ」と言われました。
確かに体重も軽く、寝相が悪いときは、固い床の上でもぐっすり寝られる子供には、ベッドは睡眠にそれほど関係がなさそうです。
体圧分散は年齢が高いほど重要になってくるため、その点も意識したベッド選びが必要です。
同じ定員さん(年配女性)に「だんだん眠れなくなってくるのよ。お客様くらいならまだまだ!歳をとると、本当によく眠れる日の方が少なくなるんですよ」と歳をとるのが怖くも感じられる実感の言葉をもらいました。
ベッド選びに関してはまだまだ長くなりそうなので、また今度を書きたいと思います。
読んでいただきまして、ありがとうございました。