20171119社説から見る現代日本
おはようございます。
読売・毎日・朝日の三紙で日産の完成車無資格検査に関する報告書を社説に取り上げています。
読売社説内に「調査対象となった経営陣は、無資格検査について認識していなかったという。」という文言がありますが、これが事実とすれば、単なる不正にとどまらず企業統治に問題アリと言わざるを得ません。
末端で行われていることを経営陣が把握できていない。組織として大きな問題であり、歪みが生じている。
8世紀後半のイスラム世界の君主マンスールは、各地に監査役を派遣し、役人が不正を犯すことのないようにしっかりと情報収集に励み、ペルシャ(現イラン)の統治機構を真似て、中央集権的な政治体制を整えました。
マンスールは、現イラクを中心としたアッバース朝の君主でしたが、アラビア半島末端の知事の怠惰な勤務態度を把握して懲戒した記録が残っています。
マンスールについて、よりお知りになりたい方は以下URLを参考にしてください。
さて、本日社説の中でのオススメは毎日の「学校の頭髪黒染め指導 理不尽な強要ではないか」です。
多様な個性を認める必要がある中、画一的な指導法には限界がきています。
働き方改革・多様性の尊重は、企業や個人が変革すれば良いだけでなく、家庭や学校などの教育の場においても問われていることだと考えています。
以下、毎日社説からの引用です。
「そもそも「髪は黒色」という考え方が国際化社会にそぐわないのではないか。日本でも外国人留学生や外国にルーツを持つ生徒は年々増加している。そうした生徒たちが同じ教室で学ぶのは日常の風景になったことを認識すべきだ。
(中略)
外見だけで決めつけず、画一的に押しつけることなく、生徒の内面を理解しながら成長に導く。これこそが本来の指導のあり方だ。全ての教育現場で自問してもらいたい。」
<社説一覧>
日経:企業は最高益テコに経済の好循環つくれ/森林環境税を導入する前に
http://www.nikkei.com/news/editorial/
読売:COP23閉幕 米国抜きのパリ協定に道筋を/日産無資格検査 効率経営の死角が招いた不正
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/
産経:GDP1.4%増 内需が支える成長を図れ/不明土地の増大 政府挙げて対策を進めよ
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html
毎日:日産無資格検査で報告書 教訓とすべき不正の温床/学校の頭髪黒染め指導 理不尽な強要ではないか
https://mainichi.jp/editorial/
朝日:日産の不正 現場見ぬ経営の危うさ/姉妹都市 市民交流を続けてこそ
http://www.asahi.com/news/editorial.html
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