見出し画像

20180615社説から見る現代日本

おはようございます。
本日のオススメは日経の「米利上げ加速のかじ取り問われるFRB」です。

トランプ減税などの恩恵もあり米国の景気は底堅い成長を見せており、物価上昇率も2.0%を達成しており、米利上げが加速されることに違和感は覚えません。

一方で、利上げの結果、米長期金利が上昇すると、米ドル回帰が進み、新興国から資金が流出しかねません。

また、米国の制裁に端を発した主要国との貿易摩擦問題もあり、米国金融政策には慎重なかじ取りが求められていると感じています。

以下、日経社説からの引用です。

「米連邦準備理事会(FRB)が、2018年に入ってから2回目の利上げに踏み切った。年内にあと2回というシナリオを中心に据えており、15年と16年の年1回ずつを大きく超え、17年の年3回よりも増える可能性が出てきた。

利上げの加速が米経済や世界経済の腰を折らぬよう、パウエル議長は細心の注意を払ってほしい。米金融政策の影響を強く受ける新興国も、長期金利の上昇やドルへの資金回帰といった逆風に備えなければならない。

トランプ政権が実施した大型減税や歳出拡大の効果もあって、米経済は底堅い回復を維持している。失業率は18年ぶりの低水準を記録し、物価上昇率は前年比2%の目標に到達した。

(中略)

FRBは景気と物価の動向を十分に見極めながら、利上げのピッチを上げるかどうかを慎重に判断すべきだ。市場との対話にも万全を期し、不測の事態を招かぬよう注意してもらいたい。

15年末に始まった米国の利上げ局面は2年半に及ぶ。政策金利の到達点を探る議論も本格化するだろう。パウエル議長は19年から、年4回の記者会見を年8回に増やすという。FRBの意図を市場に十分織り込ませながら、利上げを過不足なく進めてほしい。」

<社説一覧>
日経:米利上げ加速のかじ取り問われるFRB/福島第2廃炉に確かな道筋を
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:日朝会談模索 拉致解決へ米韓と連携深めよ/米国利上げ 不確実な世界経済に目配りを
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:日朝首脳会談 拉致解決へ真剣勝負せよ/合同演習の「中止」 米政権に翻意働きかけを
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:福島第2原発の廃炉 計画の具体化は速やかに/袴田事件で再審取り消し 鑑定評価の仕組み検討を
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:福島第二廃炉 東電は責任まっとうを/公文書管理 これで「徹底見直し」か
http://www.asahi.com/news/editorial.html

※『社説から見る現代日本』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m70d97edb0376

※『1日1分歴史小話』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m7db9a358d26a

いいなと思ったら応援しよう!