揶揄してきたカタカナビジネス用語。あれ?もしかして私、ついていけてないだけかも。
直木賞候補となった『オルタネート』(著:加藤シゲアキ)を読みはじめてすぐに、ん?となった。P8〜9にかけての高校生の会話、たった4行。
ダイキはグラウンドの方に中指を立て、新入生に「オルタネートやってもああいう男はやめときなね」と顔をしかめた。新入生のひとりが「ダイキさん、フロウしてもいいですか」と聞くと、「もちろんコネクトしよ」と立てていた指を親指に変える。
「オルタネート」「フロウ」「コネクト」…高校生の会話に普通に出てくるカタカナ。ビジネスの場ではなく、高校生の会話に普通に出てきている。もしかすると、小説の中だけではなく、日常的にビジネスカタカナ用語は使われているのかもしれない…。
今さら何を?と思うかもしれないけれど、これまで私はカタカナビジネス用語をやたらと使う人が好きではありませんでした。
「鼻につく」というのがピッタリくるかな。
カタカナが多い人を逆に見下していました。
でも、なんか違う。自分がデキる人を演出したくてカタカナを多様するのと違って、日常に使うカタカナ言葉が増えてきているのではないか?と悶々としていた時にたまたま聞いたVoicyで確信できました。
チャプター9以降のネオキャリア代表の西澤さんの話は、新社会人ではなくても聞いておきたい良い内容です。
ヤングニッケイのリスナーは20代が多いとのこと。聞き手のパーソナリティとの会話でカタカナ語が結構出ているんですが、違和感がないし、嫌味もない。普通なんです。
あぁ、ふつうなんだ…。
「リスナー」という言葉を誰もが知るように、
「オンライン」という言葉を違和感なく聞けるように、
「パンデミック(感染症や伝染病が世界的に大流行する状態)」という言葉が、多くの人に知られるようになったように、
新しい日常語として浸透してきているカタカナ語が増えているようです。
過去、私はビジネスカタカナ用語を使う人を揶揄してきたけれど、気づけばついていけない人になっていただけではないか?とハッとしたわけです。
『オルタネート』に出てきた言葉。『ヤングニッケイ』で普通に会話の中に出てくる言葉。また、clubhouse内でててくる言葉の数々がわからなくて、なんども検索しているんです。
ちょっと情けないのは、なんども調べているのに、覚えられない言葉が多い。
年齢を重ねると、覚えが悪くなるのを実感しているこの頃です。
リテラシー
ティップス
マジョリティー
コンセンサス
などなど^^; みんな、調べなくてもわかってるんだろうか?
「私がハブになってるコミュニティ」
「リーチしておいて、一気にグリップする」なんて普通に話す人たち。
私は、これからも使わないとは思うけど、知っておきたいと思うのです。
なぜなら、検索して調べているうちに話は進んでいくので。
同居する夫に伝えたら「まあ、必要なら頑張れば。俺は使わないけど」と言われ、確かに今の私には必要ないけれど、「わからない。使わない。必要ない。」で終わらせたくない。必要ないけれど、時代についていきたいと強く思ったんです。
よし、もがこう!まだまだ、もがこう!
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