「加賀塾」と「ジャンボタニシ農法」騒動のメモ
選挙の熱気が落ち着いたはずなので、参政党のことについてびっくりを簡単にメモ(多すぎて見切れない)。週刊誌にも出てるそうだから、一部では有名な現実だろう。
現職国会議員の元公設秘書が……
23年12月、参政党のある重要関係者(現職国会議員の元公設秘書)Hさんが自殺したという、ただならぬ話を先の衆院選を前に知った。見ていくと、多くの人たちが参政党関係者の行動に反感を抱いていることがわかる。
参政党は「加賀塾」で話題になったことがある。高校生を代表に、地域活動を盛り上げるものだ。ふたを開いてみたら、神谷氏の独断で運営が進められ、これが加賀塾内外の人の反感を募らせたようだ。加賀塾に対しては、「東京塾」や「大阪塾」と呼んでほしいとの声があったという。実態は政治活動であり条例違反であるとし、施設使用中止を求める訴訟が市に提起もされた。
その、加賀塾代表の母が、件の参政党代表、神谷宗幣氏の元公設秘書Hさんだというのだ。彼女には数千人を集めた参政党の政治資金パーティーを仕切った貢献もある。その際「こんなにうまくいくとは思わなかった」と神谷氏は笑ったという。結果的に、神谷氏は彼女の貢献の食い逃げをしたのだろう。もちろん彼女にまつわる話はこれだけではないが、Hさんは、娘や他の子たちを加賀塾に巻き込んだ痛切な遺憾と、神谷氏への容赦ない罵倒を、上の通り遺している。当然、Hさんの娘は神谷氏を拒絶することになる。
ざっと書いたが、手前勝手ながら乱暴な推察をするに、百姓の持ちたる国が成り立つほど横の結びつきの豊かな地で、真逆な都会的な指導者思想や愛国心のような思想を子らに植え付けんとする様子が浮かぶ。
(さらに党内は神谷氏の独裁だと言いますが、これについては神谷氏自身の説明で参議員になってからの党からの除名が8人とか、ボードメンバーを無視した一方的な党規約の変更などなど見切れないので触れません)
党員がジャンボタニシで炎上
ジャンボタニシ騒動~半永久に人々にも自然にも多大な負担をかけ続ける~は脱サラ都会人が素人知識で自然と向き合った。
参政党員がジャンボタニシ除草とかジャンボタニシ農法と銘打ち、ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)を意気揚々とばらまいたそうだ。鹿児島県では、まかれた田んぼは標高の高い集落で、いずれ下流全域に広がることを意味する。福岡県では、この農法は先人から受け継がれてきたというが、ジャンボタニシが日本に入ったのは1980年と新しく、先人というほどたっていない。
党は指導はしたが、農作業についてではなく、支部・党員によるそのような発信を自制せよ、といった内容だった。なお(党公式で触れてはいる)声明文面を読むと、意図的に繁殖させる行為は聞き取りで確認されなかった、とある。そりゃそうだ。繁殖ではなく、田んぼに投入したことが、駆除を困難にしすでに問題なのだ。繁殖はジャンボタニシ自身が勝手にやることで、党員が意図的にやる必要はない。なので声明は火消しになっていない。
だがあろうことか、渦中の鹿児島県の党員は、参政党の公認で市議選に立候補し、4月14日の選挙で当選した。
今衆院選の結果から
この度の10月衆院選の参政党の県別得票率をみると、上位から熊本、福井、沖縄、福岡、大分、長崎、鹿児島と続き、13位までで九州すべてが含まれる(福井は神谷氏の出身地)。炎上騒ぎにもかかわらず、当該地域で高い。これは現在まだ参政党の名前や活動が知られる途上にあるといえよう。
こんな独裁カルトが3議席も得てしまったのだ。参政党は始原は異なるが向く方向は幸福実現党や日本保守党といった向きと同じであり、トランプと同じ方向を向いているが、当の参政党は元は反マスクや反ワク活動で釣り上げた信者で常識的な話の通じる相手でないので、これ以上参政党をのさばらせると、彼らはますます意固地になり批判に耳を閉ざし、自民党や安倍晋三がもたらした国内の分断の後継ぎの一角になる。批判されるべきはされなければならない。