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沖縄県で未経験の新規事業にチャレンジした理由
みなさんこんにちは、工藤です。
私は30代半ばで所属していた東京のフィットネスクラブが営業譲渡になり、失業した経験があります。
その後の就活で選んだのはホテル業界。
リゾートホテルでの仕事で、未経験の領域でした。
と言っても、ホテルメインというより、それまでの経験を活かした『ウェルネス事業』の新規立ち上げですから、全くの畑違いというわけではありません。
沖縄のロケーションを活かし、心身の健康を軸にした、豊かな空間や時間を提供する事業。
私はその新規事業を立ち上げるマネージャーを担当することになりました。
🥚なぜ沖縄に行ったのか?
幸い、失業した後の就活では複数の内定をいただくことができました。それまで所属していたフィットネス業界の仕事で、住み慣れた関東圏の内定がほとんどでした。
その中で異色だった沖縄の仕事。
なにしろ私はそれまで沖縄県に行ったことがありませんでした。
一次面接はオンライン、二次面接で現地面接。
半分は興味本位で沖縄の面接に向かいました。
費用負担してくれるし、楽しそうだから行ってみようかな。
そんな不純な動機で向かったのが正直なところです。
ところが・・・。
実際に沖縄県に足を踏み入れると、見るもの聞くものがとても新鮮でした。
建物の様式が違う。
独特な現地の言葉が飛び交っている。
読めない地名がたくさんある。
あちこちで見かける外国人。
独創的な衣服。
見たことのない料理。
平日から盛り上がる居酒屋・・・。
もちろん大自然はご存知の通りです。
私は沖縄の情報量に圧倒されてしまいました。
すごい・・・。
もう理屈ではありません。
直感です。
なんだかよく分からないけど、すごいものが目の前にある。
今まで私が住んでいた地域とは明らかに異なる環境。
東京も、千葉も、フィットネス業界も、ほんの一部の世界だったのか。
自分は小さな世界で、どうでもいい不満をためながら毎日過ごしていたのかもしれない。
私は沖縄のスケールの大きさを前にして、ワクワクが止まりませんでした。
この環境で。
新しいウェルネス事業にチャレンジできたら。
東京の箱の中(フィットネスクラブ)で縮こまっていた自分を壊せるかもしれない。
今までの集大成として面白い事業が創れるかもしれない。
自分の壁を壊せるかもしれない。
那覇の路上でそんなことを思っていました。
🥚リスクと引き換えに
しかし、その勢いで東京の知人に連絡すると、
「何言っているの?」
という総じて冷ややかなリアクションでした。
後で聞くと、同業者に工藤はおかしくなったと言われていたこともあったようです。
沖縄の二次面接はほぼ形式上のもので、契約書ができあがっていました。
後はやるか、やらないか、決断するだけ。
ここで迷いなく決めました、と言えたら格好良いのですが。
相当悩みました。
内定を承諾してからも、本当に行くべきか悩みました。
手放すものが山ほどあったし、未開の地で生活していくことができるのか、時間が経つほど不安になる。
大切な人達とも離れて暮らす。
不安は増える一方。
そんな中、私を後押ししてくれた人も少数ながらいました。
その人たちのお陰で、前進しようと決断できたし、リスクを取って沖縄で得た財産は何にも代えられないものになりました。
私が沖縄で得た一番の財産は、『たくましく生きる強さ』です。
支えてくれた人たちにも、沖縄県にも、感謝をしています。