火曜日を救え

余談だが私は昔から火曜日が嫌いだった。
毎度いきなり余談から入るスタイルなので、一向に話の本筋が見えてこない。

何か明確な理由があるわけではないが、火曜日は何故か気持ちのブーストが掛からない中途半端な日だからだ。どういうことなのか、例えば月曜日から順に考えていこう。

月曜日

週の始まり。休み明けのこんな日は眠たい。ボーっとしていると一日が終わってしまうから好き。時間が経つのが異様に早い気がする。あれもやらなきゃ、これも確認しなきゃ、で一日が終わる。

水曜日

週の真ん中。もう半分来た、折り返しを感じてパフォーマンスが上がる。頭もスッキリし勉強や部活、仕事においても波に乗ってきて充実感が半端ない。

木曜日

週末まであと2日。明日はもうただひたすら時間が無い、とにかく一日が短くなることが予想されるので、水曜日のパワーを引き続き木曜日も発揮しつつ、明日のことをただひたすらに頭の中で考える。

金曜日

週の終わり。夕方以降は学校もなく、仕事もない。週末への控えの日となっている。朝からとにかくバタバタしている。一日は何と短いことか。週末が来る前にやっておかなければいけない仕事もたくさんあるから時間が足りぬい。

土曜日

いわずもがなの日。どんな日？それ。　心と体に羽が生えて・・・といってもここまでの月～金の自分の出来次第では、大鷲の翼のときもあれば、ウスバカゲロウの翅の時もある。騒ごうが大人しくしていようが、自分の気分で行動しても良いというある意味、水曜に次ぐハイパフォーマンスを発揮できる日。

日曜日

家族の日。全員が家族の為に「何か」をする日。仕事を頑張る人、部活を頑張る人、家事を頑張る人、朝からいつも通りに順番に「おはようコール」をして回る猫。ちなみにこの猫の曜日感覚は皆無だ。そんな家族が夕飯時には一堂に会し、いかに自分の一週間が大変だったか、どれだけ面白かったか、どれだけ人に笑わせてもらったかを話し合ったりする。

昔はこれに曜日ごとのTV番組による増減ポイントがあったが、現代ではいつでも見逃し配信が見れたりするので、地上波のTVが曜日に及ぼす影響は少ない。それでも笑点は日曜日それは揺らがない。

ωω絶望の火曜日ωω

頭が切り替わる日。切り替えなきゃいけない日はパワーを使う。一日がとても長く、入ってくる情報量がとても多いイメージがある。さらには天気までが悪いような気さえする。授業に算数や数学がやたらと主張してくる日が火曜日だった気がする。会議も火曜日が多いのは何故なのか、自分の仕事に集中したいのに他のことに時間を割かれる特殊な日。いきつけの飲食店のほとんどが火曜日休み。嫌なものは何でも火曜日なのだ。私の中の鬱屈とした悪いイメージを全て集約したのがこの火曜日ということになる。

ながらくこの状態が続いていたが、最近少し変わった出来事があるのに気づいた。今年の春から長女の休みは火曜日が多いということ。そして妻も火曜日を休みにしている。さらには双子も火曜日が休息日だったりする。ということは、火曜日は私だけがドロドロになりながら戦い続けているということだ。

休日のストーリー？

自分以外の誰かが休みだったりすると気分が良い。「よかったねー」と少し優しい気持ちになるのは何故なのだろうか。彼女たちの、彼女たちなりの、休みの過ごし方を「今日ね、、、」から続く彼女たちだけのストーリを聞くのが毎週楽しみだ。

そう考えると火曜日も悪くないのかもしれない。
数十年嫌い続けてきた火曜日が
少しだけ好きになれそうな予感がする。