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令和6年10月6日(日)のあたりさわりないエッセイ日記


今年も10月1日から31日まで毎日エッセイ日記を書くことにしました。


本日のテーマ
最初から最後まで意思疎通が取れなかった、Yについて(昨日の続き)

 Yの退職理由を書いた手紙はワープロでうたれていたが、かなり感情的だった。Yの過去していたことは一切書かず、怒りのあまりわたしがYにクズと言ったことだけを繰り返し書いていた。急な退職をしたことについて、社長や職場の同僚についての謝罪は一切ない。感情にまかせて、わたしと職場への恨みを書いていた。

 わたしは社長に言った。
「Yさんは、本当はここを辞めたくなかった。もしかしたら、退職を宣言したときに、誰かが引き留めてくれると思っていたのかも。そしてわたしを逆に辞めさせられるかもと思っていたのかも」
 社長は笑っている。いや、笑いごとではないけど、わたしも笑った。

 でも問題視はする。なぜならわたしのパワハラで退職したので、ハローワークと労基にも告発したと明記していたからだ。
 一方、Yが公的機関の名前をあげたことで逆に安堵もした。なぜなら、Yに相談相手も味方もいないことが、これではっきりしたから。根拠のないことで公的機関は動かない。

社長は言った。
「労基が一方的な言い分で動いて、藤田くんに問い合わせが来ることはないとは思うが、念のためにな。それで読んでもらった」
「承知しました」

 わたしはその日の勤務後に、ハローワークと労基に行ったことは言うまでもない。二つの機関はわたしの相談に乗ってくれたが、案の定、根拠のない言い分では動かないことを明言された。Yの告発めいた手紙を受け取ったかどうかまでは教えてくれなかった。これ自体もしかしたらYのハッタリかもしれない。
 公的機関の名前を出したことで、Yが正当性を持って辞めたと認識してもらえるかと思うなら浅慮なことだ。わたしはYがこんなに幼いとは思わなかった。社長も自己都合の退職という形にしたといっていたし、なんでまたこんなことを。

 去年の4月にYが本店に異動になって以来、話し合う機会はいくらでもあった。
 一度だけ薬局長と元薬局長の立ち合いで話したが、Yとの話自体がかみ合わず、ずっと平行線だった。これは薬剤師としてしてはいけなかったことですよ、だからわたしが怒ったのですと何度言っても、認めない。
 しかし、わたしはYの逃げ道はちゃんと作り、いつでも話には応じるとは言っている。わたしは非常勤で忙しくない日は早く退勤する。また、常勤なら、朝から晩まで職場にいるし、わたしのいないときに薬局長や他の常勤と相談する機会が、いくらでもあったはず。
 Yは誰にも相談せず、突然退職した。誰もYを引き止めず、そのまま退職になったのがYにはショックだったには違いない。
 退職理由を書いていたはずの手紙は、告発文だった。わたしのパワハラと称する内容で大勢の人が辞めたという。わたしが大阪出身で大きな病院で勤務していたから周囲に威張っていたとも。
 Yが気に入らぬ事務員を辞めさせたことまで、わたしのせいだと書いていた。もう笑うしかない。Yの頭の中では、理想を書いたら全部事実になっているのだろう。Yの薬剤師としての矜持はどこへ行ったのだろう。


(まだ続きますが明日で最後です)

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昨日の続きなので、こちらの動画紹介も昨日の続きにしました。
いかなごのうたのフリー素材カラオケです。
よかったら歌ってください。


オペラのように、唄ってくださった人の動画
お衣装可愛いです。


ありがとうございます。