メガネ朝帰り (バレエショートショート)
あるバレリーナの目の調子が悪く、メガネ姿で踊ったらバレエ団から役をはずされた。彼女は退団して、新しいバレエ団を創り、団員にはメガネ装着を義務付けた。
メガネバレエ団に、メガネ会社のスポンサーがつき、メガネをかける人は鑑賞無料だったので絶大な支持を得た。視力が悪いダンサーは皆入団した。優秀なダンサーを揃え、メガネをかけたまま白鳥の湖などの全幕ものをやるので、元のバレエ団よりも知名度が高くなった。
ある時、彼女は朝帰りをした。相当に盛り上がったのか、メガネもずれて足腰も震えて踊れない。団員たちの糾弾を受けて彼女は自白する。
メガネ会社の社長と…不倫していました…
2人の関係はマスコミに報道され、メガネ会社の株は暴落し、バレエ団のチケットもさばけなくなった。バレエ団は解散になったがメガネバレエ団のパンフレットはプレミアムがついている。彼女はメガネをかけたまま、どこかでひっそりと踊る。いつかまた脚光を浴びることを夢見て。
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たらはかにさまの企画に参加中です。
どんなに激しく踊っても大丈夫なメガネがあります。画像はそこの会社の宣伝画像から拝借しました。ピジョンメガネさんですが、このショートショートの不倫社長と関係はありませんので念のため。
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