今年も10月1日から31日まで毎日エッセイ日記を書くことにしました。
本日のテーマ
新規の患者さんから薬剤師不信を訴えられた話
薬を間違えられて薬局を変えましたと、おっしゃる患者さん
調剤ミスのために、体調を崩して入院までしたという。
薬手帳を見ると、どこの薬局でミスされたかモロバレですが、真偽は不明。内容は朝と夕の粉薬を逆にずっと投薬されていたという。すでにできているヒート状態のではなく、その薬局で粉薬を混合してもらっていたもの。入院にいたる経過でその調剤薬局での説明が納得いかず、今なお大変怒っておられる。
ともあれ、新しい調剤薬局にわたしの勤務先が選ばれたのはいいとして……。
その患者に残ったのは、薬剤師不信です。こちらにも調剤ミスは大丈夫かと何度も聞く。間違えられたとわかったら、次の薬局でなにを言い出すかわからない。
わたしは患者さんに座ってもらって、薬袋から薬をすべて取り出して、薬情(薬品情報提供用紙)と照らし合わせて1個ずつ確認してもらった。でも患者さんはどの薬でどういうふうに間違えられたかはやはり専門でないのでわかってない。
朝と夕を逆に飲まされていたとおっしゃっていたが、治療のメインになるものではなく、いわば補助薬。眠剤、安定剤なし。つまり命にかかわる薬はなかった。
だから、入院したとはいうが内心どうかなあと思った。が、その患者さんは老眼鏡をかけて丁寧に見ておられた。そこまでするということは、調剤ミスで入院したというのはまんざら嘘ではなさそう。
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わたしは正直にいうと、一人暮らしという家庭内の事情や、帰宅後に、自分でやった小分けの詰め間違いかとも思った。もっと意外なことをいえば、入院の目的自体患者本人はそう思い込んでいて実は違うのではないかと。
創作が趣味なので、いくらでもそういったことは思いつくがすべて患者さんの言い分を疑う事なので言えない。
探偵でもないので、今後も利用してもらえるように、納得するまで丁寧に説明を重ねるしかない。
幸い、説明に理解を示され、「ここならちゃんと飲めそうです」 とにっこり。そして「マルマル薬局さんと違ってここはしっかりしています」 とお褒めの言葉をいただきました。でもわたしは逆にこの発言は怖いと思います。
なぜなら、もし機嫌を損なうと次の薬局では同じようなことを言いかねない。この人の機嫌を損じたら次の薬局で、こちらの薬局名と担当薬剤のわたしの名前を告げそうだから。
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本日の創作
ポイズンリムーバー