生き写しバトル (バレエショートショート)
藍の先生が歴史上著名なバレリーナの踊りを再現する企画をした。配役はくじ引き。藍はフォンテーヌをひいた。約350年前のオペラ座のバレリーナだ。当時はチュチュがなく、せいぜいスカート丈をやや短めにして足元が見える仕掛けにするだけだ。ちなみにジャンプは男性舞踊手しか踊れなかった。当時の掟を破りフォンテーヌは足を見せてジャンプして名前を残した。
藍に与えられた衣裳は重たい生地で動きにくい。当時はもっと踊るには重かっただろう。タリオーニを引いた同級生は、フォンテーヌより時代が下るのでトウシューズが履ける。衣装も軽い。藍のようなフォンテーヌ式だとアクロバット的な振付なしで観客を魅了できるだろうか。
何を悩む? 現在と比べるな。いつの時代も踊れたらそれで幸せなはずだ
藍は奨励さんの言葉にハッとした。
重たい衣装とシューズを身に着け藍は嬉しそうな表情をつけて手足を駆使し堂々とジャンプして踊った。結果、先生たちから盛大な拍手がもらえた。
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たらはかにさまの企画に参加中です。
表題の画像に使用したものは、バレエ史のウィキからとったものですが、観客は騎士ばかりで武器を持ったまま舞台を眺めています。2階席は女性もいる感じ。舞台装置はなく、ダンサーの背景になる木は本物ぽい。照明なぞ無いに等しいでしょうし、現在の舞台観劇とはまったく違うでしょうね。
◎◎以下はフォンテーヌのウィキです。女性としてのプロバレエダンサーの地位確立に大いに貢献しました。バレリーナ引退後は修道院に入っていました。ドラマチックな人生ぽいですね。
◎◎タリオーニ(マリー・タリオーニ)
この人でもって、舞台上でチュチュ、トウシューズを使用して踊るようになりました。マリーの父親(フィリッポ)もバレエダンサーでかつ振付師でした。トウシューズの開発はマリーより父親のアイデアが大きかったのではないかと想像しています。
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