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ときめきビザ (バレエショートショート)

 愛野藍は、盟友の舞野舞から、長期でバレエ留学しないかと誘われた。審査はあるが、受賞歴があるなら大丈夫という。舞は小学生高学年から何度か短期留学を重ねているが、藍は留学どころか飛行機にも乗ったことがない。バレエに対する、ときめきが沸き上がりどうにも止められぬ。

…バレエ学校なら朝から晩までバレエをしていられる…

 日本で有名なバレリーナは全員外国で踊っていた。藍もそうなりたい。だが両親からストップがかかった。病気やケガが心配だという。金銭面でも。

 お父さん、お母さん、私は病気にならない。一生のお願いだからバレエの留学費用を出して。成人したら一生懸命踊ってお給料で返しますから

だめよ

以来藍はずっと泣いて暮らしている。この話を聞いた舞や先生、奨励さんは無償でバレエ留学ができるバレコンに参加しなさいと提案した。情熱、愛、ときめきが続く限りそれがビザとなり、いつしか願いはかなうだろうと。それで藍はよりレッスンに励んでいる。


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たらはかにさまの企画に参加中です。
今週のお題は「ときめきビザ」
素直に正攻法でいきました。


ありがとうございます。