歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語VOL.139今と昔 品川臨海山のお地蔵さん
結構、品川図書館が気に入ってしまい、吉方角が南側で図書館が営業中の時にはここで作業をしたいと思っている近頃の私です。
うち、実はテニスコートが目の前にあるんです。それで、緊急時代宣言の時はテニスコートも閉鎖されていたので、家での書き物、調べもの、オッケーだったのですが、緊急事態宣言も解除されて、毎日、テニスコートでは老若男女関係なく「行くわよ~」「オッケー」「あ~失敗失敗」「どんまい」などの平和な声かけがされており、それはそれで楽しいのですが、今、若干頭を使う手伝い中で、どうしても、集中したい自分がおります。
このお手伝いも実に楽しくて、書くとこが好きなんだな~私。
ま。そんなことで、昨日は品川図書館にまた行き、ある程度終えてから、お地蔵さん参拝に伺いました。
このお地蔵さんのお話を以前書いていたかと思ってのですが、どうやら、FACEBOOKではご紹介してたけど、書かないでいた話題のようです。
139回になると、情けないことに、前に確か紹介してたと思う、、、みたいな情報もあります。とほほ。
さて、今日ご紹介するお地蔵さんは流民叢塚碑の側にいらっしゃる六地蔵さんの中のお一人をご紹介させていただきます。
こちらのホームページに流民叢塚碑のお話は詳しく記載されています。
掻い摘んで書くと、天保飢饉の時に品川地区に流民が相当来ては、餓死してしまったのですね。その御霊の霊を弔っているのが流民叢塚碑です。この碑の前に立つ、六地蔵も、どこか寂し気です。本当に辛く切ない時代だったのだと思い、その心と同じにはなれませんが、当時の惨事に関しての癒しのことばをかけてあげれたら・・・との思いで、絵を描かせていただきました。
では、お地蔵さん、お願いします。
「はい。おはようございます」
「おはようございます。今日はお地蔵さんが建てられた時代と今の時代のお話をお地蔵さんと一緒にさせていただきたいのですが、、、よろしうでしょうか?」
「はい。楽しみにしておりました」
「あのですね。こちら、品川小学校発祥の地なのですね?」
「そうなんですよ~。古いと新しいがあるのが、この品川宿ですね~」
「はい。品川宿、青物横丁まで歩いてみたんですが・・・」
「この黒くてモダンなんだけど、町に調和しているこの建物が小学校って書かれていて、めっちゃ恰好いいじゃんって」
「ですです。恰好いいんです」
「あと、どんどん建物行っちゃいますけど」
どれも、味のある建物。
畳屋さんも、恰好いい。
「あはは。昔の文化の雰囲気が好きなんだね」
「はい。そうなんです。あとね。品川図書館、やっぱ好きです」
「なんで?」
「えっと、昨日はベビーカーに赤ちゃん乗せて来たお母さんがいらしたのね」
「うん」
「赤ちゃんは、まだ一歳にもなってないと思うのだけど・・・にゃ~にゃ~と猫みたいにおしゃべりしてて、足ふんぞけって、じ~と、私を見てて・・・可愛かった」
「ほほ~」
「前は、ベビーカー文化ってなんだ?って疑問視する私もいたの。だって、私たちの時代は背中に子どもをおぶって、しかも、おっぱいクロスでおぶって家事も仕事もしたのね。けど、今は電車に乗るにも、ベビーカー。堂々と場所を取ってるし・・・みたいな。超おばさん根性があったわけね。けど、昨日、ちょっと認識が変わったの」
「どういう風に?」
「えっとね。その後、赤ちゃん退屈したのか、お腹すいたのか、もしくは、おしっこでおむつ冷たくなったのか、泣き出したの。大きな声ではなくって、ふにゃら~ふにゃら~って感じにね。でも静かな図書館内なので、結構気になる感じでいたんだけど、若いお母さんは『ん?どうしたの?あれ~?』って言いながら、赤ちゃんと一旦、図書館の机から離れて、しばらくしたら戻ってきたのね。きっとおむつ交換とおっぱいをあげるとかしてきたんだと思うのね」
「うん。よくわかるね」
「そりゃ、一応、二人育てたことあるんで。懐かしいね」
「うん」
「で、お母さんの智恵というかね。自分も大事にして子どもも大事にする、若いお母さんの努力に、すごく応援したい気持ちになったの」
「うん」
「その後、赤ちゃんはおっぱい飲んで、おむつも交換してもらってか、スヤスヤ~とベビーカーの中で眠ってた。かわいかった」
「うん」
「あのね。お地蔵さんの時代は江戸時代で、本当に天保飢饉時には大変だったと思う。でも、今はある意味、コロナとかあるけども、安定している。九州では雨相当降って、豪雨の被害からの復旧作業、とても大変だと思う。けど、みんな、きっと立ち上がる」
「そう、きっと立ち上がる。僕たちの時代も大変だった。けど、良くなってきている。そして天変地異はいつの時代でもある。けど、心構えをしっかり持つことでなんとか切り抜けられるものなんだよ」
「お地蔵さん、そうですよね。私もそう思うんです。そして子育ても、お母さんたちは一歩前進している。若い子たちのエレルギーを大事にしたいな」
「うん」
「さて、お地蔵さん。実は昨日、青物横丁の激安お魚屋さんで、イワシ一匹60円を二匹買ってきて、早速焼いたのです。その時、お腹空いてて、ちょいと写真撮る前に手を付けてしまって、ごめんなさい。のイワシを召し上がっていただきたいです」
「何?唐突に?」
「あ、これシリーズなんです」
「ああああああ~~~そうなんだ~。あれ、サザエは?」
「こちらは、私の秋田の友人、まみちゃんからの男鹿のサザエです。美味しいですよ~」
「では、いただきますね。ありがとうございます」
「う、美味しいです。しみじみ美味しいです」
「そうですか?」
「食べれなかったので、食のありがたみがジンジンと、、、、です。ありがとう」
「いや、すみません。ちょっと手を付けてしまってて」
「大丈夫です。ありがとうございます」
「はい」
温故知新でもあるけど、恩若知新もあるのな~と
近頃思うんです。
うちの場合、娘と息子の進化はすごいです。
心に関しても学ぶこと多いです。故を若い人は感じ、若い力を古い人(私みたいな)が知るっていい交流のように思います。
そんなこんなを思う午前でした。
本日はスタートが遅かったので、更新もそれなりの時間になりましたが、
いい一日にしたいと思っております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
皆さんもいい日を創出してくださいませませ~。