歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語VOL.45 お顔が見えないお地蔵さん ずっと見守っているョ!!の巻
おはようございます。昨日は一日中雨と風がきつくって寒かったですね。
皆さんは大丈夫でしたか?
そして、一夜明けての今朝の朝日です。
清々しいですね。
思いきっり雨を降らせてくれた雲も飛んで行ってくれたようで、雨がコロナ君を地面に流し、雲がコロナ君を宇宙に連れて行ってくれたのでは?と私は想像します。
それだけ、やはり太陽は有難いです。
気持ちよく「ありがとう」と言って深呼吸しました。
さて、今日は大好きな父の月命日です。
それで簡単チマチマお膳作りました。
お魚は冷蔵庫に残してあったブリのザッパのパック280円の一部。金額にして50円相当位。味噌汁の具もザッパの骨の部分で豆腐と一緒に!あと卵焼きとこの間のお弁当の残り、カボチャの煮物と、アボガドと、、
あと胆振ガッコは、秋田のお友達が送ってくださった貴重品です。
冷蔵庫整理お膳ですが、作る過程が楽しい。
さて、お膳作っているとどうしても、面白かった父を思い出してしまう。
ちょっとまたまた、思い出話にちょっとお付き合いくださいね。
うちの父はジャガイモが味噌汁の具として入っているのが嫌いでした。
「ちゃんと残さず食べろよーー」と子どもには言いつつ、
隣で父を気にしないでいると
気がつくと
「じゃがいも増えてるぅーーー!」って。
何食わぬ顔でニコニコしているのが父。お父さん、あなたと言う人はーー!
秋田市土崎という町で私は育ちました。子どもの頃は車も乗っている人も大していなく、隣駅の秋田駅に行くには、土崎駅から男鹿線か奥羽本線の上りに乗って行かないとならなく、私は父が大好きだったので、よく買い物にも一緒について行きました。
ある日、土崎駅のホームのはじっこに、父がどんどんと歩いていくので「お父さん、待ってーー!」ってあわててついて行き「お父さん、なんでこっちまで行くの?」と聞くやいなや「ぶぅーー!!」
「く、く、くさーい!!」
「わり!わりー!!」
って!
お父さんーー!あなたはーーーー!
幼稚園の頃かな?日曜日に、私は一人で絵を描いてて、父が新聞読んでたので「お父さん、絵描いてーー!!女の子の絵ね!お願い!」というと
父は自信たっぷりに「いいよーー」って・・・・
「そうだな、こうで、あーで、こうだろう」って
すごい期待感いっぱいで父が描いた絵を見ると・・・
「下駄はいてるー!!ありえねーー!おーい!」
って
お父さん、あなたは~~~~
ま、面白い話は数え切れない位あります。
大らかで、優しい父で、私は超ファザコンです。
いやー!本当に子どもと一緒に居てくれる父でしたので、今のイクメンの先行ってました。
そんな父の思い出をここで思い出せて、嬉しいです。
すみません。個人的な思い出話を!
今、コロナで自宅でお仕事されていて、お子さんも学校お休み状態で、いつも触れ合う機会が少なかったお子さんと触れ合っているお父さんもいらっしゃると思います。
仕事とはちょっと違いますが、きっと、この時間はお子さんが大人になった時にも心の支えになると思います。ぜひ、ご自身のお子さんを愛してあげてください。そして、その時間が次の仕事にもきっと、いい事へつながって行くと思います。すみません。知った風に話しを書いてしまって。。。。
さてそんなこんなで今回は・・・・
子育てのお地蔵さんをご紹介しますね。
今回ご紹介するお地蔵さんは東十条駅すぐ近くにいらっしゃるお地蔵さんです。
板橋区役所前からだと、歩いて約30分くらいで到着。グーグルマップ頼りで歩きましたが、まっすぐ行っても到着すると後から知ったのですが、マップ通りに歩いて
こんな感じの昭和情緒あふれる坂道に出て、
猫ちゃんも、カメラ目線で答えてくださって
階段上って行くと、そこに地蔵堂が現れました。
また、光が・・・・(時間帯と太陽の位置によって、私のスマホカメラが太陽からの波動をキャッチしているだけなんですけどね)
では「地蔵坂の子育て地蔵尊さ~~ん」
「は~~~い。こんにちは」
「はい。こんにちはです。あれ、、、、昨日の延命地蔵尊さんも、お顔が無かったんですが、子育てさんもそうなんですね?」
「はい、みなさんに、ナデナデ~~~ってしてもらっているうちに顔が溶けちゃいました」
「溶けたの?」
「そう、デレデレってしてたら~~~とろとろ~~~~って溶けちゃって」
「あはは。面白い地蔵さん~」
「ね、面白いでしょ。でさ、shibuに突然だけど、クイズね、なんで、面が白いって書くのかな?」
「なんでかな?面が赤いと顔を真っ赤にして怒るとか言うし、顔青いと具合悪い?また、悪いこと考えている人のことを腹黒いって言うし」
「ね、なんでかな?」
「あ、あ、あ、なんとなく、、、これは私の感覚なんだけど、面白くって笑っている時って悩みも消えて真っ白って感じ?頭に淀みがないって言うか・・・」
「お~~~~~~結構いいじゃん」
「かなかな?」
「僕はさ、道化師を思ったんだよね。道化師って面を白く塗って人を笑わせるでしょ。寂しい気持ちあっても笑わせるでしょ。そこから来たんじゃないかな?」
「あ、それもすごいね~~~。ごめん。今のお地蔵さんの話でお父さん思い出して泣けてきた・・・」
「え、え、え、、、、なんか気に障ること言った?」
「う~~んうん。全然そうじゃない。けど、お父さんの面白かった時、思い出して泣けてきた。特に私が大変だった時にでも、いつも笑顔で笑ってくれてたお父さん思い出して泣けてきた~~~」
「そうか~あの絵見ても、面白いお父さんだったもんね」
「うん」
「あのさ、僕も子育て地蔵しているでしょ。で、子育て地蔵って何だかわかる?」
「ん?あ、看板が・・・」
「えっと、平安中期から地蔵文化が始まってて、子どもを守護し身近な願いをかなえるものとして全国に広がったと書いてあります」
「そう、いつの時代も子どもを思う親の気持ちに変わりはないのね。でさ、shibuのお父さんは面白いこと言って笑わせるのが好きだったんだね。きっと。なので、それが楽しかったの。だから、大変な時にも笑わせないとって責任で笑わせていたんじゃなくって、自分がshibuを笑わせたかったの。で、素直に笑うから、君は親孝行をしてきたんだよ」
「そうなんですか?心配ばかりかけている。今も」
「そんなことない。今日だってお膳作ってくれたじゃん」
「はい」
「ん?あ、今、声聞こえた・・・・・」
「味噌汁、ジャガイモ入れなかったから、いい子だ。よしよしだって」
「あ?あ、あ、あ、あ、あ、あ、そこ?」
「はい。そういうもの。親はいつでもず~~~っと見守ってくれているの~~~、さ、天気もいいことだし、今日も散歩するんでしょ?」
「あ、はい」
「マスクと手洗いと三密だめよ。あんみつは食べてもよろしい、って声聞こえたよ」
「あ、あ、あ、はい」
お父さんありがとう。
まだ、恩返しできてない。
けど、まず、今日も元気に起きれたことに感謝で過ごします。
「んだんだ。それでいいのだ~~~」
「はい」