野方_笑い地蔵

歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語 VOL.5中野 野方の笑い地蔵



歩き地蔵shibuは、ある時から、出かけるのならば、今日の吉方角に向かって歩いてみようと考えたんです。あ、今、生年月日を入れると自分の吉方角を簡単に知ることができるので、ガンを治すガン担ぎでやっているんですね。有難いことに、東京の町は広く、また、大手チェーン店が町を占拠している部分も無きしもあらずですが、エリアエリアごとにそれぞれ個性的な文化を醸し出しているので、もうわくわくばかりです。そして、決して大きな店構えでなくとも、おじいちゃんの代からとかの、昔からの伝統を忠実に守りつつ、時代の変化に添って進化している部分もあるお店に出逢えると、なんだろうな、人として嬉しくなります。

さて、昨日の3月9日の吉方角は南東でした。結構広いエリアが含まれていて、どのエリアも興味深く、ネットって本当に便利で、面白い地蔵って検索すると、私のように地蔵さん好きな方が大勢いらして、個性的な地蔵さんをネットで既にご紹介してくださっているので、その情報を多いに活用させていただいております。そして、到着するまで、好奇心の翼がどんどん広がり、歩いているとネットでも写真は拝見しているけれど、実際のところは、どんなお顔なのか、わくわくしてきます。見合い写真を受け取って既に見ているけど、会ってみてはどんな感じなのかな?みたいな・・・・・笑。

取材ってそういうモノですよね。それで今回、いろんな情報の中から、お会いしたいと感じたお地蔵さんが「野方の笑い地蔵さん」。

では、また、ここでご登場いただきましょう。

「笑い地蔵さ~~~ん。おはようございま~~~す」

野方笑い地蔵


「は~~~い。おはよう。今日は天気が良くって最高だね」

「お地蔵さん、顔、よく見えないのだけど」

そう、実際に訪問すると顔は陰になってて、表情を一瞬では捕らえきれないのです。

「だよな。けど、よく見てみて、いつも笑っておるんじゃ」

「ふーん、近づいてもいい?」

「もちろんじゃよ」

「あ、本当、口角上がってて、お目目も三日月目で、かわいい」

「可愛い~~かい?お嬢さんにそう言われちゃ、照れるな~」

「あら、お嬢さんだなんて、上手ね。あはは」

「あはは。わしは、本当に恵まれていると思うんじゃよ」

「なんで?」

「町のみんなが第二次世界大戦の敗戦後に、元気になれるようなお地蔵さんって思ってくれて、わしを笑顔に作ってくれたんだ。これ敗戦後、なんとしてくれるんじゃ~って怒っている顔にしてくれなくって良かったよ」

「ふ~~~ん」

「ふ~~~ん。って案外感動しないな」

「感動、もちろんしているし、ちょっと感動の休憩中。まず、興味なかったら来なかったってば~~~」

「だよね。いつも、俺はここで座って待っているから、来てくれるのが当たり前って思ってしまってた。悪かったな。いいことをお前さん、教えてくれたよ。ありがとうね。それから、わざわざ来てくれて、またまたありがとうね」

「お地蔵さん、お地蔵さんがさっき言ったことね。本当、その通りだよね。怒っているお地蔵さんだとさ、怒られている感じしちゃうもね。笑ってくれていると、やっぱり元気いただける。もし、何か失敗しても、見てくれる人が笑ってくれていると、よし、次は失敗しないように切り替えて行こうって思えるもんね」

「じゃろ。じゃろじゃろじゃろ。笑っているっていいんじゃよ。これね。習慣になるとできるようになるんじゃ」

「笑いって免疫力上げるっていうもんね」

「そうじゃ」

「うん。ね。一つ、笑いの力でお願いがあるの」

「なんじゃ、遠慮なく言ってみろ。やれるだけやってみるから」

「いいの?」

「ほい。早く、遠慮すんな」

「はい。あのね、一番はね、今、世界に猛威を奮っているコロナウイルスのことなのね。早めに収束してもらいたいんだけど、笑い地蔵さん、コロナちゃんに、そろそろいいんじゃね~の?って言ってもらえるかな?」

「いいよ。俺様は石だし、写っても熱はでね~だろうし、明日にも会って相談してみるよ」

「わ~~~~ありがとう。心強いわ」

「だろ、だろだろだろ。たまに顔見せろよ。待ってるぜ」

ま、こんな会話をしてきたんですがね。なんていうのでしょうか。まず、野方の住民のパワーを感じます。丁寧に掃除されていて、お地蔵さんのお住まいも立派にされてて、本当に大事にされているお地蔵さんなんだろうなって。お地蔵さんと会話をしている時に、私は昭和の野方にタイムスリップした気分になりました。鬼ごっこや毬つき、ケンケンパー、縄跳び、缶蹴り、男の子はランニングシャツに短パン姿、女の子は肩ひも付きスカートにちょっとかわいいブラウス。お母さんの「夕飯ができたよ~」って呼ぶ声が聞こえるまで、とことん外で遊ぶ。もうお腹はペコペコ。ご飯は、小麦粉がたくさん入った全然スパイシーでないライスカレーで、でも、ジャガイモもニンジンもゴロゴロ入ってて、ちょっと気持ち程度に豚バラ肉が入ってて、豚バラ肉の脂身が美味しい。「おかわり~~~」っていうと、お母さんは「ほらほら、あわてないで、よく噛んでたべな」って、やはり笑顔。

昭和の時代の香り。

何回も行きたくなる街とお地蔵さんでした。

MAP野方 

今回は大和町からバスに乗って野方北口でおり、お地蔵さんまで歩きました。今回からマップは、秋田の友人の皆さんからいただいた消せる色鉛筆を使っています。なかなか、活用する機会がなかったのですが、マップよく勢いで描いて間違ってしまい、消すに消せないで、無理くり、え~いって広げたりしてましたが、、、すみません。クオリテー悪く、、、、。反省し、間違ったら消せるタイプにしました。

野方食堂 肉豆腐定食


おまけ

今回から、もし、そのエリアで美味しい何か食べたら、その情報も上げるとグルメ情報にもなって楽しいかな?とあげることにしました。

今回のランチは昭和の時代から3代続いている野方食堂。2代目が開発したメニュー「肉豆腐煮込み定食」をお昼いただきました。牛肉の醤油味でじっくりと煮込まれてて、あまじょっぱい味わいで、味が豆腐にしっかりとしみ込んでいて、ご飯少な目でお願いしたのですが、もう少しご飯あってもいいかな?って思うような・・・・

美味しかったです。

その後、私の体と心はパワー充電されたのか、他のお地蔵さんも目指して歩き、結局、江古田2丁目まで歩き、道々、たくさんのお地蔵さんにお会いしてきました。それぞれのお地蔵さんについては、機会を作って、ご紹介させてください。

今日も友人と、二人にとっての吉方角を歩き、お地蔵さんに会ってきます。

その模様は、また、明日の朝にアップする予定です。では、では~~~。

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