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歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語 VOL.16早稲田のお地蔵さん

おはようございます。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、今週はまさにそんな感じで天気の良い日が続き、散歩していても気持ちいいですね。連続投稿を目指していますが「今日はお休みしてもいいかな?」と思う時もあります。「お休みした方が体にいいのかな?」って。けど、家にいるとむずむずにてきて「あ、やはり、あそこに行きたい」って思います。そして、行ってみると、やはり「待っててくださった」と言う感動で心が満たされます。「待っていたよ」とお地蔵さんからは音にしての「言葉」文字にしての「言葉」としては発していません。しかし、私はそのように受け取ります。おそらく私が「待っていたよ」って言ってくれるのを求めているからだと思います。心を感じる。勝手に。けど、幸せって、いい方向に感じることなんじゃないかな?とも思います。自分のハンドリングだと思います。

人と人も言葉がない方がもしかしたら、心が通じやすいのでしょうか?

いや、人類は言葉をいただいているのですから、言葉を選んで使う時期に来ていると私は思っています。私は、随分前から、悪意はないにしても、無神経な言葉遣いにとても神経質に反応する人で、自分が嫌になることも多々あります。まじ。言葉の出し方で一気に人としてのセンスというか波動の違いを感じて、そこからは脱却します。今もそういう傾向ある人が私です。

おそらく、これからの私たちは、感じたことを相手に通じやすい言葉を考えながら書いたり言ったりしていかないとならない時代に入っていると思います。言葉のクオリティーをみんなで上げて行くと言う感じ。難しい熟語を書けばいいと言うことではなく、理解してもらえるための言葉です。相手に通じやすい言葉を使う。仏教的に言うと相手方の資質に合わせての方便を含めての言葉を使うと言うことです。受け入れられやすい言葉を真実は同じでも使うことは、社会の風通しも良くなることに通じるのではないのかな?などと思っていて、自分でできているか?のその部分は棚に上げているのですが、、、、ね。

などと、今朝は思いながら書いています。

さて、今回のお地蔵さんは、落馬地蔵と言うとても珍しいお名前のお地蔵さんです。徳川家光公が、お馬さんに乗って、散歩してたら落馬しちゃって、よく見たら、地面からお地蔵さんが出てて、馬がびっくりして「ひひひ~ん」と。そして家光公は落馬した原因が突然のお地蔵さんの出現だったのに、なんと、ちゃんと祀ったそうなのです。で、家光さんの時代についてお話をお聞きしました。

「では、落馬地蔵さ~~~ん。いらっしゃいませ~~。どうぞ」

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「はい。こんにちは。落馬地蔵です」

「あ、また、小さい」

「はい。あと、あんまり私の地蔵堂に色を塗らないでいいですからね~」

「え、なんで?」

「絵とか写真で印象操作っていうのかな?いいとか、わるいとか思ってもらいたくないのね。なので、質素に仕上げて頂戴ね。けど、顔よく見て、私、いい顔しているのよ」

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「うわ~優しい笑顔ですね」

「はい。そうなの~~。かわいいでしょ」

「はい。感動しています。自分でも不思議なんだけど、前からこういう顔じゃなかったのよ。それこそ、この世に地面から出て来た時には家光公の横柄な態度『俺こそは生まれながらの殿様だ』って言ってた姿勢に、おじいちゃんの家康公が心配してね、『孫が勘違いしているんじゃ、なんとか、克入れてやってくれないか?』って家康公からの任命でこの世に出されてきたのね。その時には、もう叱ってあげる~って勢いで般若の顔で出てきたのよ」

「地面からやっぱり出てくるもんなんですね」

「あら、結構あれ、地蔵菩薩のこと勉強してきてるの?」

「あ、ま~落馬さんで16人目なので、お経本とか解説本とかも読むようになって少しはわかるようになってきたの。お釈迦様は菩薩さんを偉い方々から選んでのではなく、地面から湧き出てきて、がんばって修行つみま~すって意思表明した人で頑張った人に任命したって?」

「ま、そんな感じ。で、私の場合は家光公をまず、馬から落とす任務を課せられてやってきたのね。まさに地面から出てね。あはあはあははははは。簡単に言うと大変だったよ。粉々にされるの覚悟で出て行ったからね」

「ほほ~」

「けど、家光公の偉いところは、自分に気づかせてもらったって、私をちゃんとこんな感じに助さん角さんみたいに、お地蔵さん右・左とね、ボデーガードまでつけて、お祀りしてくれたってことね。ここからはよく見えないだろうけど、左の地蔵さんの後ろにも地蔵さんが私を守ってくれて、もう、ビップ待遇してくれたのね」

「なるほど~」

「で、さ、春日局とかも怖いじゃん。だから、精一杯江戸幕府の安定のために、いろんなアイディアのヒント、ぴぴぴ~ってね」

「へ~そうなんだ」

「ま、私だけのあれじゃないけど、家康公はもう家光公が大好きだったからさ、江戸幕府の安定のためのアイディアをね、もういろんな人にあっちでも聞いてね、アンケートとってね、マーケティングしてね、心理学者や脳科学者、歴史家、いろんな方のお話きいて、あ、あっちの国のよ。で、もう戦争しないために、って、参勤交代とか、鎖国とか、大奥とか、もろもろの江戸の基礎作りの実現に影で力を出してたのね」

「やっぱり孫って、いつまでも気になる存在なんでしょうかね?」

「そうなんじゃないかな?」

「お地蔵さんしていると、ほんと、世の中見えるのよ。この仕事、私的には天職ね。ただ、いつの頃か両脇に大きな提灯がぶら下がって、落馬地蔵尊って、大々的に告知してくれるでしょ。落馬ってなんか、いい感じしないじゃない?当選地蔵とかにしてほしいな~って思うんだけどね。歴史変えることになるしね。あはは。ここで家光公が落馬したのも本当か?って、当たり前の前田のクラッカーじゃないの」

「あ、おやじギャク言った」

「ま、一応言ってみた。1ポイント頂戴。なんちゃって」

「あ~面白いね、落馬さん、最高」

「うふ。また来てね~~。待ってるからね」

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良き天気じゃな?こちらに参ろう。あはは。あはは。の気分で散歩させていただきました。

コロナの影響で、遠出を控えている子ども連れの家族が近場の公園で遊んでいて、なんとなく、これぞ、平和なんじゃないかと思いました。

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おまけ ご褒美

早稲田大学の通りには、道路に沿って桜の木が植えられていて、どの木も同じ一本の木なのに、濃いピンクと薄いピンクと混じってて、品種なのでしょうか?素敵でした。

空気もさわやかで、景色もいいし、歩くことで腰の痛み足の痛みも感じなく、生きていることへの感謝の気持ちでいっぱい。

言葉で表現すると、感謝の気持ちでいっぱいなのね。ふーん。て感じかな?

この充実感って表現はとても難しいですね。

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ドイツ製の色鉛筆を使ってます。

私の感じるお地蔵さんの質感をこの色の鉛筆使うとより表現できます。

名前を見たら「Warm grey」と書かれてました。

名は体を表すってことかな?

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

今日は

「私の所にいつ来てくださいますか?今が旬ですよ~」と

夢にまで出てくれたお地蔵さんに参拝してきたいと思います。

今日も東京は天気が良さそうです。

ありがとうございます。

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