短歌 「近況」

キャラバンを見送り、我木陰に行かず、見送っているよ日が暮れるまで

石工らが、汗して創る 聖堂に 巡礼者集い、また去っていく

灼熱の砂漠は海と同じだから、僕はまだいるよ寂しき街に

砂漠の街、温き川には、洗濯をする女らのため息を聴けり

桜咲き、緑匂う、あの日の、夢は、幻だったらいいなと思う

汗ばみし、シャツとて、風が吹き去りて、爽やかなりし、30の夏



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