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読書ノート 「原始仏典を読む」 中村元
ブッダとは、Buddha。budh(経験的な事実を知る)という動詞の過去分詞形。
同時に、「目覚めた人」という意味もある。ジャイナ教でも最高の聖者をブッダという。
ウパニシャッド聖典では「真理を覚った」、「マハーバーラタ」などに出てくる哲人もブッダと呼ばれた。「スッタニパータ」では「修行者」であり、宗教の違いに関わりなく、聖者や悟りを得た人はブッダと呼ばれていた。つまりブッダは固有名詞ではなく普通名詞である。
仏教は釈尊(ゴーダマ・シッダールタ)によって開かれたが、それ以前にもブッダはいた。釈尊が世に出る前にすでに6人のブッダがいたとされている。
「佛」は、人に在らず、の意味。「弗」は「不」と同義で、「在らず」の意。
ゴーダマ・ブッダの教えの特徴は、「あるがままの人間を見よう、決め事はしないけど根本は同じだと思うよ。その時時に応じて考えていこうね」、ということ。
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