読書ノート 「存在の概念と実在性」 井筒俊彦
四つの論文が収録されている。
「イスラームにおける形而上学的思考の基本構造」
「東西の存在主義」
「ワフダト・ウジュートの分析」
「サブザワーリー形而上学の根本構造」
出てくる哲学者はイブン・アラビー、イブン・スィーナー、トマス・アクィナス、イブン・ルシュド。
出てくるキータームは「存在」「存在は一である」「偶有」など。
「その机は存在する状態にある」のではなく「その存在は机の状態である」
「存在そのものになることが自己実現である」ムッラー・サドラー。
ハイダル・アームリー「人が己の脆弱な知性とひ弱な思考で「存在」に近寄らんと試みても、人が生来的に持つ盲目性と戸惑いが増し続けるばかりだ」
「世界とは、ブラフマンの認識の絶え間ない継起である」
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