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食レポしようとする精神は、きっとタメになる

世間…というか世界を困らせてきたあのウイルスの今後の扱いが決まり、行政としても、各個人の気持ちとしても、人と会うことへのハードルが数年前と同等の高さに調整されつつありますね。

趣味として挙げられた「ショッピング」の大半が服の買い物であることや、「お茶しよう」と言った後に飲むのがコーヒーである可能性が高いように、大人になると「今度遊ぼう」と誘い合った時、食事や飲み会であるパターンが多いように思います。

これからは、飲み会や食事の場に混じって、旧知の仲である友人やその友人が連れてきた初対面の人と盃や言葉と交わす機会が増えてくるはず。
相手がどんな人であれ、できることならその場を楽しくしたい、そこまで行かないにせよ沈黙の発生はなるべく阻止したい、そんな人は多いのではないでしょうか。

そんな時、一つの対策としておすすめしたいのが「食レポ」です。
「食レポ」とは言っても、美味しい料理を宝石箱やIT革命に例える必要はありませんし、研ぎ澄まされた味覚で素材や味付けを的確に読み取れなくてもいいと思います。

よくよく考えてみると、食事という体験をリアルタイムで共有しているので、共通の話題としてハイクオリティですよね。
個人的には人とお酒や料理の味について話すが好きなので、勝手にやっていたのですが、思い返してみても話題にしない人もちょくちょくいることに気づきました。(話題にするほどの料理じゃない可能性がなきにしもあらずですが)

まずは「これ美味しいね」とか「仕事終わりすぐのビールは最高」くらいの、シンプルな感想でいいと思います。
そうすれば「何が入っているのかな」と料理について深堀りが始まるパターンもありますし、「今日は忙しかったの?」と別の話題に移っていく道もありますよね。

と偉そうに言ってても、俺が世界で初めてこの作戦を思いついたはずはなくて、話し上手な人やコミュニケーション猛者はきっと何年も何十年も前から既に上手いこと活用しているんじゃないかと思ってます。

なんなら、さっき可能性として出した「話題にするほどの料理じゃない」といったことを避けられるかどうかというのを1つの基準にしてお店探し・選びをしている人もいる気がしています。それを抜きにしても、美味しい料理・印象的な料理が食べられて嫌な気分になる人はいないですもんね。やって損はないはず。

あと、この食レポの精神はご自宅の食卓に並ぶ料理でも活きるはずで、特に家族の誰かが作ってくれた料理の場合、感想は言いたいですよね。
作った人もそれがあるかどうかで気持ちがだいぶ変わってくると、比較的料理をする側の人間としては思います。

テクニックではなく心がけの話をしていたら、うっすらと胡散臭い言葉も増えてきたので、こんなもんで長くなりすぎない程度に終わらせときます。

一口目のあとからいい感じに話が弾む会が、少しでも増えることを自宅のソファ上からお祈りします。

それじゃ、また。

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一本松
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