2021年 デミダスカップの愉しみ 松濤美術館
2021年8月21日
渋谷松濤美術館の記録ツイートのまとめ!
初めてフルひとり旅したのがフランス🇫🇷パリ。美術館に行くぞー!旅行。
言葉も旅行の仕方も何もかもわからなかったが、美術館に行くというだけで数日間ひとりで知らない国で過ごせる。
ギメ美術館の1番上の何もないフロアから外を眺めたとき、「ヨーロッパっぽい!」と感動した。好きな風景。
2回ほどパリに旅行に行き、2回ともギメに行って最上階(だったか?)の風景を見に行った。
きれいな花の絵で絵付けされた中国の壺がふたつほど置いてあるだけの何もないフロア。この花の絵柄もすごく好き。
デミダスカップの愉しみ 松濤美術館 でこのカップを見て、ふと、ギメ美術館の中国壺、花器を思い出した。
これは日本は横浜の日光商店「菊花尽くし文」、1920〜1930頃。(図録から)
ぎゅうぎゅうに花で埋め尽くされた面、joyful って単語を思い浮かべる。
模様に何を思うかは人それぞれで、幸せそうな色の花に埋め尽くされた画面に寂しさを覚える人もいるかもしれない。
ひとりひとりが見ている世界は、その人その人のイリュージョンでできているから、同じものを見て、みんな同じだと思ってても、ちょい違う。ひとつひとつ違う。工業製品もそうらしい。
もちろん、工房で丹念に一個一個作られる工芸品は、ひとつひとつ同じように作られても絵の線や表情が違う。
「デミダスカップの愉しみ展」の展示には300点越えのカップが出ていたが、全部違うもので、ひとつひとつに違う世界が描かれていた。
このデミダスカップひとつひとつに、エスプレッソを注ぐと、また、見える世界が変わってくるのだろう。
豆がアフリカ方面か、東南アジア方面か、クッキーを添えるかドライフルーツにするか、コーヒーではなくホットチョコレートか、ひとりで楽しむか、ふたりか、大勢で…。
選ぶ「オプション」で、デミダスカップの世界も個人から見える世界もバリエーション∞∞∞…無限大。
6月頃に群馬県立近代美術館でやってた「デミダスカップの愉しみ」、群馬は遠いなと見送ったら、先週から渋谷区立松濤美術館で始まった。京都からの巡回展だったらしい。
…自分のデミダスカップを自分でつくりたい。
九谷焼 久保「千顔」カップ&ソーサーが欲しいな。