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スペイン在住トレーナーの独り言⑮

「警戒事態宣言」緩和政策

一昨日、スペイン政府より警戒事態宣言緩和政策が発表されました。
日本でも延長するかしないかで議論されているかと思いますが、
スペインの情報を記載いたします。

以下、在バルセロナ日本国総領事館からのメール連絡内容抜粋です。
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・28日,サンチェス首相は,「新たな日常(新型コロナウイルスの存在により、一定の制限はあるものの、同ウイルス拡大前の状況に近いもの)に向けての規制緩和プラン」を発表しました。

1 規制緩和の4方針
「新たな日常」に向けての規制緩和は、以下の4つの方針を軸に進められます。(1)段階的
(2)地方(県・島)ごとの対応
(3)中央政府による全体調整
(4)状況に応じた進展の検討

2 規制緩和の4段階
規制緩和は4段階(フェーズ0〜フェーズ3)に分けられており、その後、「新たな日常」となることが想定されています。各フェーズの緩和概要は以下のとおりです。一般的に,居住地及び目的地の双方が「新たな日常」の状態に至るまで,居住県外への移動はできません(移動するためには,証明可能な正当な理由が必要です)。
(1)フェーズ0
ア 散歩・個人の運動。
イ 飲食店の事前注文による持ち帰り(店内での消費は不可)。
ウ 個人(プロスポーツ選手を含む)のトレーニング,プロスポーツチームの軽いトレーニング等。
(2)フェーズ1
ア 大規模商業施設を除く商業施設・飲食店(テラス:定員の30%)の営業。
イ ホテル(共通スペースは閉鎖)の営業。
ウ 農業活動,プロスポーツ活動,宗教施設の活動(定員の1/3)等。
(3)フェーズ2
ア 飲食店(店内を含む(テーブルのみ)・適切な距離の確保:定員の1/3)の営業。
イ 学校における補講(正式な再開は9月)・両親が出勤の場合の6歳未満の生徒の通学。
ウ 狩猟・スポーツフィッシング。
エ 映画館・劇場・博物館等の文化・娯楽施設等の営業(定員の1/3)。
オ 屋内(50人未満)・屋外(400人未満)の興業。
カ 宗教施設の活動(定員の1/2)等。
(4)フェーズ3
ア より柔軟かつ一般的な移動(屋外及び公共交通機関におけるマスクの使用を推奨)。
イ 商業施設では2メートルの距離を確保しつつ定員の1/2とする。
ウ 飲食店では定員条件をより緩和等。
※なお、保健大臣は,状況に応じ内容の変更・適用地域を決定できます。

3 規制緩和の日程とフェーズ間の移行の原則
規制緩和の日程及び各フェーズ間の移行の原則は,以下のとおりです。
(1)日程
ア 5月4日から
バレアレス州の1島(Formentera)と,カナリア州の3島(La Graciosa,El Hierro,La Gomera)はフェーズ1,上記4島を除く全土はフェーズ0が適用されます。
イ 5月11日から
フェーズ0の地域で基準をクリアした地域は,フェーズ1へ移行します。
(2)フェーズ間の移行の原則
ア フェーズ1以降は,各フェーズは最低2週間継続されます。
イ フェーズの進展(後退)に際しては,以下の共通の基準に照らして,次フェーズに進むかを県・島ごとに保健大臣が決定することとなります。
(3)共通の基準
ア 公共医療的側面:医療機関のキャパシティ,感染症の管理能力等。
イ 移動の状況:国内外の人の移動の強弱の管理。
ウ 社会的側面:高齢者等の社会的脆弱者への影響等。
エ 経済的側面:各経済セクターへの影響等。
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ニュースでも話題に上がりますが、発令した宣言をどう解除するのかはとても難しいことだと思います。第2,3波の感染拡大を防げるように、まず個々で出来ることは行うように意識して過ごしていきたいと思います。

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