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突き抜けるまで問い続けろ

何かを変え、新しい常識を打ち立てる人物は、自分の中に明確な問題意識を持っている。既存の枠組みにとらわれない柔軟な発想で物事を捉えることができる。どんなに困難な状況に陥っても、簡単には屈しない。
自分の設定した課題が、世界を前に進める原動力になると信じているからだ。

◯終わりから逆算する

・究極的な終わりとは「死」。死ぬ間際に自分の人生を振り返ったら何を思い出すだろうか、という発想からやることを決めている。
・誰かと契りを交わすことで自分にある種の強制力をかける。
・真面目な人間なので合理的に物事を判断するが、その合理性を超えないと人生は面白くならない。

◯問い

・本当の顧客は誰か(自社のサービスを利用しようとしない人は何が満たされているのか)
・一業界に精通するのは大事だが、その常識に囚われすぎると新しいことができない。
・仮説を立てる=長らくその業界が従ってきたルールを疑うこと
・70点をまず目指す(どこまでが70点か)
・他社はなぜ成功しているのか
・社会構造の変化と技術の進化はどう影響しているか、また今後影響しそうか
・自分が挑戦しない理由はなぜか

◯人=事業

・合理:論理的な手順を追って物事を説明するスキル。
・情理:感情から直接的に生まれる熱意や思い。

「世の中をこう変えていきたいから、一緒にやりませんか」と論理的に説明されても、首を縦に振る人は少ないだろう。だが「あなたがいなければダメなんです」と感情に訴えられると人は心が動かされる。

・仲間が変われば事業も変わる。事業と人はセット。
・一部の優秀なメンバーの成果に頼る組織はリスク大。それよりもどんなメンバーでも売れる仕組みを作ること、個々の才能に頼らない組織を作った上で、スーパースターが活躍すれば良い。
・一人ひとりの仕事を具体化し、細かな数字目標を定める。
・すべきことが具体的に決まるとアクションが取れる。細かな目標があってもそれを達成できないのなら、理由はやる気がない・時間がない・やり方がわからない、どれかである。
・勝ちグセをつける
・同じような人材を採用し同質化することが一番のリスク。

◯個人の価値を高める場としての会社

①変化への柔軟性
・会社が機動力を持って変われる組織でない限り、働いている火地にその力が身につかない。
②生産性の高さ
・成果重視で社員を評価できるか。そして社員は仕事中は仕事から学び、仕事以外の時間も自分に投資するという概念を保つ必要がある。
③明確な理念
・自分たちの会社が何のために存在しているか、社会にどんな価値を提供するのか。人が会社を選ぶということは、本質的にはその会社の理念に共感することに等しい。(理念の定義は企業の規模が大きくなるにつれて重要性を増す)


●気づき・まとめ

・最終的なゴールを設定し、そこから逆算してやることを決める重要性は最近痛感するし、多くのビジネスパーソンがそう言っている。(自分の、会社の最終的なゴールってなんだろう)
・あとは常に問い続けること。事業の意味やサービスのあり方、自分の態度、教育や設備など、0秒思考じゃないけど事あるごとに何度も深く考えないといけない。雰囲気や世間体で決めちゃいけない。問い続けるその積み重ねが即断できる能力になるはず。
・営業の弱さをカバーするためには仕組みと定量の評価。再現性も大事だが自社にそれだけの営業スタッフがいないし、部内で共有する仕組みもない。
顧客のいる業界の動向を把握する、課題をを洗い出す、自社サービスで改善できそうな部分を提案する、うまくいったら共有する、それを評価する。今できそうなのはこういう流れなのかな。
・教育システムがない分、外から連れてくればいいのかもしれないが、連れてくるのも簡単じゃないし、教育しなくていいわけじゃない。せめて新入社員用のマニュアルは絶対必要。全部OJTじゃダメなのはわかってる。
・MVVは絶対必要だし欲しい。今の社長のうちに作りたいし、できれば社名も変えたい。
・まず、もっともっと考えないとダメ。浅い。


突き抜けるまで問い続けろ 巨大スタートアップ「ビジョナル」挫折と奮闘、成長の記録
蛯谷敏/ダイヤモンド社/20210629/20240810読了



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