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プレゼントの話
その人の好きな物だと、持ってる可能性、こだわりなど考慮するべき点が多い。
好きでも嫌いでも無いものとなると、幅が広すぎる。
こんな事を聞いたことがある。
いつも使うが、わざわざ高級品を自分で買わないもの。これがプレゼントとして良いらしい。
本以外の買い物全般が嫌いなので、ネットでは溢れる情報で気持ち悪くなり、店では店員さんに人見知りをして気持ち悪くなる。
そんな人間が、物に詳しい訳はなく、いざ人にプレゼントをする時何をあげればいいか分からない。
変にこじれているので、「何が欲しいの」と聞いて予想通りの物をあげるのも嫌だ。自分に足枷をして、私はマゾなのだろうか。
当時付き合っていた彼氏へのクリスマスプレゼント。
彼からはLINEギフトでスタバチケットを貰った。有難い。
やられた。
1番人へのプレゼントとして無難で無駄がなく田舎在住でなければ喜ばれる物を、先に取られた。感謝と憎悪。
1週間丸々仕事終わりに吐き気をこらえ雑貨屋に足を運ぶ。
そうだ、高級な日常使いできるもの。これだ。
スタバチケットの値段的にも、これがベストだ。
買い物から開放される喜びで死にそうだ。
私が買ったのは「ダンボールカッター」。
彼氏曰く「別に手で破けるから、いらない。QUOカードとかの方が良かった。」
号泣。たしかに。
欲しいものを聞けばこんな自体にはならなかった。使わなければ高級でも意味が無いという、基本が抜けていた。
その後同棲してる家に帰ったら、知らない女が泊まっていた。
サプライズプレゼントだろうか。
ここでダンボールカッターを使うべきだった。