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月が綺麗ですね

20歳を超えた日本人は誰もが知っているであろう、この一文。

夏目漱石のエピソードで、英語の「I Love You」を意味する言葉である。
「死んでもいいわ」という返しとセットで聞いたことがある人もいるでしょう。


でも、待って欲しい。明らかに問いかけである。
「愛しています」と伝えたいならば、
「月が綺麗です」の方がいいと思わないだろうか。

※いや、きっと「月が綺麗ですね」と言える人って言うのは愛している人であろう。という、話なのは理解している。(今どきで言うエモいってやつね)

それは理解していたうえで、これから述べるので反論は勘弁して欲しい。


「月が綺麗ですね」ならば、
「僕のこと愛してますか」という問いかけになるべきではないだろうか。

月が綺麗「ですね」って、自分だけでは解決出来ない言葉ってことは問いかけてることになる。
だって、「月が綺麗ですね」って言われて反応しなかったらなんか無視してるみたいになるもん。

「月が綺麗です」で反応しなくても無視した感じにはならないと思うので、I Love Youを意味するのであればこっちの方がいいと思わないか。

どうだ?変か?

仮に「月が綺麗でした」の場合はきっと「愛していました」になりそうな感じがするじゃん。

だったら「月が綺麗ですね」の場合は「愛してますか」になると思うんだよな。
なんなら「愛してますよね」くらいの感じだと思うんだよな。

ということを仕事終わりに考えながら帰路を歩いていて、ふと上を向いた。


「はぁ、月が綺麗ですね」

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