シンプレクスの金子社長の話を聞いてみて思ったこと
まず、簡単にシンプレクスの金子社長の事を紹介させていただきます。
東京都出身。一橋大学法学部入学。大学時代六本木のディスコで働いていた。大学卒業後、大前研一の影響を受け、アクセンチュア に入社。米国本社勤務等を経て、1991年よりシティグループ証券 へ。そのノウハウを基盤に1997年にシンプレクスを創業。2002年JASDAQ上場後、会社設立から7年で東証一部に上場。2013年にさらなる上を目指してMBOを実施。現在は金融フロント領域のシステム開発分野で国内No.1であるとともに、世界の金融ITサービス企業ランキング「IDC Financial Insights FinTech Rankings Top100」に毎年ランクインする数少ない日本企業でもある。人材育成にも定評があり、Vorkersが2018年2月に発表した「東大生1800人が選ぶ、就職注目企業ランキング」において、ベンチャー企業として唯一のトップ10入りを果たしている会社の社長だ。
なんか金子さんの経歴がすごい。
そんな金子さんの話を聞いてみて思ったことを共有します。
金子さんとしては、上に昇っていく人間の素養としては、ある特定の分野において絶対にNo.1になるという気持ちがあるという人間。そういう人間を取る理由として、そしてその努力の仕方を知っているから。その理由として学生クラブ時代に学んだとされている。
他にも、正しい努力とは、努力の方向とやり方をできるかをするかだそうです。
金子さんの例でいうと、クラブ時代はどれだけ女を呼べるかとヤクザを押さえるかを大事にしたかという。
クラブ、ヤクザ、ちょっとやばいです。
トップには気に入られるように、下のレイヤーには舐められないようにかつ信望されるように、振舞っていたかという、
相手との力関係をどうつくるかを考えていて、ビジネスにおいても受発注の関係で上下をつくるのではなく、悔しいけどここじゃないと、という状況をつくるそうです。
何をするかよりも、誰とするかを考えてみる。
自分より遥かにすごい人と一緒に仕事することが重要だとアクセンチュアで学んだとのこと、どの領域が伸びているかがわかり、誰がすごいかの嗅覚を持ってる人が強い
なぜ社長の座を今でもやれているのか?
ファクトを正確に見て、正しい判断を一番できるから。さらに足りないファクトがないか?バイアスのかかってるファクトはないか?を考え、見ることができる。また、資本主義的社会においては、0→1の価値が最も高く、それがイノベーションと言えるという。
採用基準としてどのように考えているか?
A: 会社にフィットしている、
B: めっちゃ優秀、どこでも内定出る
C: めちゃくちゃ尖ってる、合ってたら100点だけど外れたら-100点のイメージだという。
人間の本質として、世の中には与える人と与えられる人の2択。金があろうが、ポジションについてようが、その本質は変わらない
与える人はリターンを他人に譲れる、割り勘思考にならないかを考えている。
同じリターンを得るなら、同じだけの努力が必要だと他人にも求める事を考えている。
金子さんとしては、Amazonが世界で一番イノベーティブな企業だと思っている。そしてベゾスが一番イノベーティブな起業家。彼はテクノロジーが世界を変える、とか言ったことないし、日々泥臭いことをやり続けている。
本を読むかの質問に対しては、影響されちゃうから、経営書も読まないし先輩経営者とかの話も聞かないそうです。
最後に、FinTechムーブメントの渦中にいる人たち、あるいは、これからここでイノベーションを起こそうと志している人たちにメッセージをお願いします
日本でベンチャーがイノベーションを起こすのは簡単ではありません。とりわけFinTechの領域はハードルが高く、壁も多い。しかし、だからこそ醍醐味があるし、ヒトも組織も強く成長していけると考えています。
現状はまだダイナミックな成果まで到達していなくても、近い将来に大きなチャンスをつかむところが必ず出てくると信じているし、期待もしています。
世の中の追い風に乗っているだけで満足せず、いつか変革を成し遂げてやろうというギラギラした野心と冷静な経営ビジョンを持つプレイヤーが登場してくれることを心から願っています。
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