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眠りから覚めて

昏睡状態にあったのは3日間で、それ以外に薬で眠らされていたのが約7日間。
(これは点滴などを自分で抜いてしまったり、結構色々ときつい処置なので、眠っていた方がスムーズだということらしい。)
目が覚めた時は、本当に怖かった。
ここはどこで、今は何年なのか、何もわからなかった。
私が目覚めたことに先生が気付いて、直ぐに話をしに来てくれた。
ただ、最初はこの防護服を着ている人達は誰なのかもわからず、とにかくパニック状態だった。
喋りたいけれど、口から管を入れていたせいで、喉が変になってしまい、声を出そうとしても、声が出ず、もう本当に辛かった。
最初に詳細を伝えると、混乱してしまうだろうという配慮の元、コロナで入院しているんだよと伝えられ、やっと状況を理解してきた。
私は家族に会いたいと仕切りに泣きながら言って、特別に会わせてもら得ることになった。
ただ、窓ガラス越しにしか会えず、母の姿が見えた瞬間号泣した。
内線の電話で母は『大丈夫、大丈夫だよ』と伝えてくれた。
実を言うと、起きた瞬間に一番びっくりしたことは、手がやせ細ってしまっていることと、爪がめちゃくちゃ伸びていたことと、顔が心なしか小さくなってしまっていたことだ。
顔を触ると、心なしか小さく感じてずと触っていると、看護師さんが、『大丈夫ちゃんとお顔あるよ』と笑って鏡を差し出してくれた。
その後2週間ICUにいた。ずっと寝たきりで、点滴も沢山打っていたので、紙おむつを履かなければいけなくて、それが辛くて泣いた。
ただ、その時は意識も朦朧としていて、すぐに慣れた。
目覚めてからの5日間は、食べ物も食べられず、栄養は全て点滴からという状態だった。
入院している間中『早く家に帰りたい』、『友達に会いたい』とずっと大泣きしていた。


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