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台湾4天3夜之旅 所感

1日目 送迎と空港

父がETC未挿入で高速道路に侵入し、久しぶりの海外旅行を前に緊張感が高まった。

空港に到着し早々、航空会社のアプリチェックインが出来ないことに心が折れる。父に、今どきはアプリでチェックインが出来るんだよと自慢したところだった。
気を取り直して、機械にパスポートを差し込む。「予約者の名前が違います」とエラー。
予約時の姓名を逆に登録していた。空港職員の皆さんの優しさに赤面するばかり。

一難去ってまた一難。保安検査場で日焼け止めが回収される。
私の鞄がゲートを何度も通される。恥ずかしさで天井を向いて平気なふりをした。

1日目 移動と台北

現地時間10時頃 桃園空港に到着。

駅の自動発券機で悠遊カードを作る。発券機の日本語案内に「お釣りはでません」との文字。私の手元には両替ほやほやの1000元札。チャージしたいのは500元。そんな、無慈悲な。
Informationで発行した。

観光の所感

平日の #中正紀念堂 は、遠足の小学生集団が一斉に階段上り競争できるほど空いていて過ごしやすい。

快晴すぎる

#龍山寺 で法要の時間に遭遇。お教は音楽のような抑揚で唱えられており、空間に反響し神秘的な時間に圧倒。民間信仰の厚さを感じた。

お堂に向かって歌う(唱える)人々

食の所感

#南機場夜市 に行く計画を立てていたが疲労感は拭えない。一人鍋が出来るナウい火鍋屋で正解だった。

この旅一杯目の台湾ビール

2日目 移動と台中

ノスタルジーな港町とガイドブックで称されていた #鹿港 へ、高速バスでむかう。
(※コンビニの発券機で高速バスのチケットを発行する。発券は日本語対応していないのでご注意を)

高速バスの座席はふかふかで空間に余裕もあり、これは勝ったと思った。
移動時間は約3時間。日本の高速バスでは体験できない急ブレーキで躍動する車内と聞き慣れない方向指示機の音(爆音のカチカチ+高音ピーピー)。
午後からの体調に一抹の不安を覚える。

観光の所感

故郷でない土地に郷愁という感情は沸かないものだ。異国感と観光地の賑わいを味わいたい方には、鹿港をお薦めたい。

狭い旧道を走るゴミ収集車からは日本でも聞き覚えのある曲が流れていた。(♪小鳥が出る街)
旧道に面した家のおじさんが、ゴミ袋を収集車に投げ入れるも失敗し目があい笑いあった。

サイドミラーすれすれの道を行くゴミ収集車

前述の通り、ノスタルジックな町並みに感情移入こそ出来なかったが、恐らくもう一生足を踏み入れない土地だと思うと少しの名残惜しさはあった。

風に揺れて美しい風車

移動時間の長さによる疲労から、台中駅周辺の繁華街を満喫しないままホテルで過ごす。ホテルは非常に清潔感のある客室で、寝やすいベッドとウォシュレットトイレに救われる。

食の所感

相席したおばちゃんがオススメの餃子の調味料を教えてくれる。おばちゃんのお好みはにんにく多用。注文時は緊張感が漂っていたお兄さんと、ピースでお別れをする。

賑わうお店のお兄さん、ピース姿が愛おしい

3日目 移動と台南

MRTと新幹線とローカル電車を乗り継ぎ、 #台南   へ向かう。
台南駅はサグラダ・ファミリア如く未完成、足場が組まれたまま誰も工事をしていない。

自然体験を求め、路線バスで #四草緑色隧道 へ向かう。
ガイドブックに従って指定のバス停付近を彷徨っていると、お目当て99番バスが目の前を通り過ぎる。路線図が解読できずに不安を抱いたまま、電光掲示板に光る99の数字だけを信じて追いかけた。

観光の所感

四草緑色隧道にて、マングローブで出来たトンネルを抜けるクルージングに参加。
湿地の生態系が観察できるとのことで、船の右端の席を確保。30分間のクルージングで、木の生え際に小さな蟹一匹を見つけた。

観察していると、マングローブの根本に黒い地表と同じ色をした土嚢が並んでいることに気付いてしまう。
この美しい並木は自然に出来たのか、観光のために作られたものなのか、なんて野暮なことを考えてしまう。

乗客の笑い声からDJ船頭がユニークな説明をしてくれているのだと察する
乗客は可愛い笠を被りバスチェアに座る

四草緑色隧道からタクシーで #林百貨店 へ向かう。
電車、路線バス、船、タクシーの乗り継ぎで、三半規管が無力化し吐き気を催していたが、林百貨店に並ぶ可愛いお土産たちを見て散財したことにより不快感が収まった。

昼食が体調不調で殆ど食べられず無念
台湾南部設置第一号のエレベーターが当時のまま稼働しており
人々が並んでいた(乗ってない)

食の所感

美食の街台南。今夜こそは夜市へ行こうと考えていたが、手持ちの現金が底をつきはじめていることに気付く。仕方なく予算内で食事が出来そうなホテル近くの粽屋へ行くことにする。

たまげた。
まず、女性の拳2個分ほどもある粽の大きさに驚く。中の具は、種類豊かでボリュームがあり味付けも上品この上ない。
間違いなくこの旅で1番美味しい食事であり、過去人生で味わったことのない「粽体験」がここにはあった。
調べてみると100年以上続く名店のようで、口コミも高く、夕食には少し早めの時間帯だったが賑わっていた。

ミシュランのステッカーが貼られている
他のお客さんは2人で1つを頼んでいた
栗、炊いた豚肉、干しエビ等の味、もち米の食感
全てにおいてパーフェクト
アクセントのパクチーも相まって非常に好みの味
残る現金で安い白身魚の皮を頼む(身は金が足りず)
スープを飲み干すほど美味

4日目 現金がないまま移動

新幹線はクレジットカードが使える確証があったが、いくつも路線を乗り継ぐため不安のまま朝を迎える。
朝ご飯屋さんは一般に現金しか使えないため、早々に諦めファミリーマートへ。しかしここでもクレジットカードが使えず、残金僅かな悠遊カードで支払う。
空港まで無事たどり着けるよう、ここは天に祈るしかない。

甘くないフレンチトーストのようなもの
同じ陳列棚のガーリックトーストの風味が移っていた

何故か事前に調べていた電車賃より10元安くつき、悠遊カード残金0円でターミナル駅まで辿り着く。神様は居るものだ。

4日目 空港と帰国

空港の中にある #サニーヒルズ の店舗へ立ち寄る。
この店のパイナップルケーキは、高級品(個人的意見)であるため、人には渡さないことにしている。私だけがこの幸福感を享受するのだ。
自分用にパイナップルケーキと横に並ぶ初見のバナナワッフルクッキーを購入。

飛行機に搭乗後しばらくして、空いた小腹を紛らわせる為、珈琲を頼みバナナワッフルクッキーを食べることにした。
小袋越しにクッキーが割れているような違和感を抱き、振るとカサカサと音がした。独り占めしようと卑しいことを考えていたからか。早々に割れてしまったクッキーの袋を開けた。

帰国後撮影
台湾とバナナの形のパズルのように抜き出せる

何と粋なサニーヒルズ。憎たらしいほど可愛い演出に声が少し漏れてしまう。
台湾型のワッフルクッキーに挟まれた固めのバナナクリームを目視で確認し、口に運ぶ。
なんと、これはクッキーではない!これは殆どバナナだ!バナナワッフルクッキーではなく、「ワッフルクッキーバナナ」ではないか!!(心の声)

バナナ系のお菓子にはやや抵抗感を抱いていたが、珈琲を持ってきてくれたCAさんにも思わず紹介してしまうほどの美味さ。 

3日目の粽が忘れられず購入した粽靴下

旅の総括

背景

台北は、2015年短期留学で1ヶ月間過ごし、2018年友人との旅行で1度訪れたことがあった。今回はゆったりした時間を過ごしたく、台中と台南へ行く「台湾縦断ローカル旅」を企画した。

夜市等へ出歩かなかったこと、現地時間朝5時頃には目を覚まし、すぐに準備を整え早朝から行動できる早起き体質であったことが、行程を完遂できた要因だと思う。

学び 旅行の心得

ゆったり過ごせると考え向かった鹿港は、台北から高速バスで3時間、台中駅に戻るにもバスや電車で1時間以上かかる場所に位置する。
曲がりなりにも観光地であるため、無計画に街ブラを試みたが、移動の疲労と本数の少ない帰りのバスのことを考えると忙しない気持ちに駆られ、滞在時間は2時間も保たなかった。
タイトスケジュールな海外旅行では、無計画な街ブラは疲れが増すだけだと学び、3日目は、マングローブクルージングだけに絞ることにした。

学び お金事情

財布の中に現金がないと不安になる感覚は、日本の日常生活で感じなくなっていたが、路面店を利用することが多い台湾では想像していた以上に現金社会(一部QRコード決済)が根強かった。

まとめ

約5年ぶりの往訪で、町並みに変化があるかと期待していたが、いい意味で何も変わっていなかった。
(多少野良犬や放し飼いの犬が減ったか?)
(凸凹すぎる歩道はフラットにしてほしい)

10年前に初めて発行したパスポートの有効期限が来月に迫り、このパスポートで駆け込み旅行が出来たことも感慨深いものがある。
4日間小さなトラブルもあったが、総じて満足の行く「台湾縦断ローカル旅」であった。

蒋介石は今の台湾を見て何を思うだろうか

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