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自由律俳句13

死にたがってたばばあが死んだ

生かしていたペースメーカーの構造を知る 

遠慮なく詰める骨壺

斎場に友達が押し寄せる押し寄せる(セックス・アンド・ザ・シティの構図でエレベーターに乗ってきた)

残る 2本のメビウスと灰と皿

坊主が言いたいことを忘れている

赤子が手を合わしている

空の部屋には鏡と針と糸ばかり

「 まだ くたばってないぞ 」

#自由律俳句


祖母ミサエ 2024年2月27日逝去



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