6×6判 二眼レフ フィルムカメラで撮る SL写真の世界
El Mundo de las Fotos de Locomotoras de Vapor con una Cámara de Doble Objetivo de 6×6
高校生の頃、蒸気機関車の撮影の旅に出るたび、父が大切にしていた6×6判の二眼レフフィルムカメラを頼み込んで持ち出していました。このカメラは、使い慣れた35mmフィルムとは一味違い、中判(120)フィルムの装填からドキドキのスタート!リーダーペーパーの先端を巻き上げ側のスプールに差し込み、フィルムを巻き上げる瞬間は、まるで冒険の始まりのようです。フィルムの感触を確かめながら、心が高鳴ります。
準備が整ったら、いよいよ撮影の旅へ。三脚にカメラをセットし、フレーミングとピント合わせを行います。列車があのポイントに来る瞬間を想像しながら、心の中でイメージトレーニングを繰り返します。線路の振動と共に、轟音が近づいてきます。「今だ!!」と心の中で叫び、シャッターを押す瞬間を迎えるのですが…。
「やっちまった~~!!」と叫びたくなる瞬間が訪れました。シャッターボタンを中指で押したとき、人差し指がシャッターレバーに引っかかり、シャッタースピードが設定より一瞬長くなってしまうという致命的なミス。列車は遠ざかり、むなしく漂う煙の香り…。これまでにも、何度かこんな失敗を繰り返してきたのです。旅先での失敗は、もう二度と戻ってきません。(ミーラーレス デジタル一眼カメラの高速連写モードの時代では、考えられないことですね。)
今回の写真では、6×6判のモノクロフィルムの感触を大切にするため、トリミングはせず、階調の調整にとどめました。撮影技術の未熟さを自覚しつつも、この思い出の一枚をシェアしたいと思います。撮影は1971年から1972年頃、撮影地は山陰本線、筑豊本線、伊田線など、思い出深い場所です。これらの場所での撮影は、私にとって特別な体験であり、今でもその瞬間を鮮明に思い出します
Para conservar la sensación de película en blanco y negro de formato 6x6 en esta fotografía, no recorté la imagen y sólo ajusté la tonalidad. Aunque soy consciente de la inexperiencia de mis habilidades fotográficas, me gustaría compartir con vosotros esta toma memorable.
MATSUSHITA Akira desde Japón