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お茶のお稽古に通う日々のこと。

現在の所在について

noteを書くのがご無沙汰すぎて近況報告をすべきだろうな、と思いつつ。
昨年末に京都に居を移しました。出身は関西だし、時々観光として京都は訪れていたものの、暮らすとなるとまぁ全く別物でして、なんとか日々を暮らしている、と云った感じ。

お茶のお稽古に通う理由

岐阜県の郡上市で暮らしていた時も、終盤は茶道のお稽古に通い始めていました。心鎮かに、お作法やしつらえの裏側にある「意味」や日本独特の季節の捉え方などに惹かれ、お稽古に通っていました。
京都でもお稽古を続けられる場所を探していたところ、とある社中とご縁があり、今も継続的にお稽古に通うことができています。

ちなみに昨日も朝からお茶のお稽古に行ってきて、樂美術館で器の展示を見てから、このnoteを公開しています。

なお、私はかなりガサツで覚えも悪い方なので、所作から何からぐちゃぐちゃです(笑)しかしながら、お稽古に通う中で、気づきもたくさんあります。仕事柄「いかに効率的であるか」「正しいやり方」など近道や正しさを考えがちなのですが、急がずいかにお客さまに豊かな気持ちになってもらうかを第一に考えられた真のおもてなしであることに気がつきます。「どう見えるか」に重きを置くことは時代柄どうなのか?と思いながらも、反面大切な考え方も教わっている気がします。
どちらかというと、お稽古ごとの茶道、と言うよりは、わび茶としての様式に最も興味があるため、煌びやかなものからは少し距離を置きたいと考えてはいるものの、色々がまだまだすぎて、もう少し基礎がんばります。。(笑)

松向軒の月釜に初めて参加

そんなわけで先日、先生に紹介してもらい、北野天満宮にあるお茶室、「松向軒」で実施される月釜に参加してきました。
お茶室内は写真など撮れないので写真はないのですが、今年度は引き続き通えるようなので、またうかがいたいと思います。なお、月釜は感染症対策のため、事前の予約が必要なお茶室も最近は多いようなのでご興味ある方は要事前リサーチにて。

◆参考) 淡交社:京都 デジタル茶湯マップ

北野大茶湯の際に細川三斎公が設けた「松向軒」故地に建つ茶室
北野天満宮の花手水。感染症対策で手水は今こうなってるところが多い印象

菊水鉾のお茶会にも行ってきました

夏の風物詩と言えば、京都の祇園祭を挙げられる方も多いのではないでしょうか。関西出身ですが、歴史にはめっぽう弱く、京都の行事などははっきり言ってまったく存じ上げません!ので少し調べてみました。
が、ひとつひとつの由来が意味が複雑すぎるので、解説は秒速で諦めました(汗)詳しく知りたい方はいろんな記事が公開されているので参照してほしいのですが、すごい人手ですね…!今年は三年ぶりの山鉾巡行が行われるということで、ニュースを耳にすることも多かった気がします。

四条通を中心としてあちこちに山鉾が立てられている

前祭(さきまつり)の宵山(※祇園祭のメインとなる山鉾巡行 [7月17日・24日] の3日前・前々日・前日の総称)。山鉾のひとつである菊水鉾で行われているお茶席に参加してきました。

菊水鉢の山鉾
菊水鉢のお茶席。設えが華美すぎず素敵
菊水鉢のお茶席のおみやげと購入した抹茶
菊水鉢の茶席に献上されるために制作されたお菓子、亀廣永の『したたり』

実は京都に来てから憧れだったちまき。さっそく家の玄関に飾りました。

カジュアルに参加できるイメージの祇園祭ですが、平安時代は八坂神社の祭礼だそうで、疫病を鎮めるための祈願というのが始まりだそう。
一方、絢爛豪華な山鉾巡行は、町中(ちょうじゅう)と呼ばれる旦那衆が町衆たちの経済力を示すための自慢の場となったのが室町時代以降だとのこと。
前に住んでいた場所のお祭りも、町中ごとで様々な決まりごとや催しがありました。非常に封建的・閉鎖的な側面があり、個人的にはどうかと思いますが、そういった部分が今も脈々と続いているんですね。調べてみると、訪れた菊水鉾の町中でも色々と揉め事があるようです…。
お祭りは間違いなく、ハレの日であり、外側から見ている分には華やかでとても楽しいんですけどね。まだまだ京都のことは複雑で良くわかりませんが、少しずつお勉強もしつつ、すごしてゆきたいと思います。

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