夢が叶うときの蝕モデル
『ベルセルク』を読まれてる方いますか。長い漫画で、まだ連載中なんですが。ダークファンタジーというくくりで、映像化もされる人気がある作品です。
この中で蝕(しょく)という超常現象が描かれるんですね。簡単にいうと自分の大事なものをすべて捧げる代わりに欲しいものが手に入る、みたいなことで、詳しくいうとグリフィスにとっての鷹の団ですよね、それを彼は捧げてしまうという。ネタバレすみません。けっこう前の話なんでいいかなと。
この蝕というのがずっと頭から離れない。ずっとってもう何年もですね。何かを手に入れるためには代償が要るのではないか。大きく運命を動かすならばその大きさに応じて失うものがあるのではないか。
そういう夢の叶えかたを個人的に蝕モデルと呼んでるんです。理論を補強してみると、成功した、偉業をあげたクリエイターは彼ら自身の人間関係を犠牲にしている、という説があります(ジョフ・コルヴァン『究極の鍛錬』より)。もう人生ブッ壊してでもやりたいことをやり遂げたって話、まあ図式は単純ですが、ジョブズなんかそういう人でしたよね。詳しくはわからないけども。
人生がボロボロになるけど夢は叶うよ、というこの選択、たぶんそう多くの人は選ばないんじゃないか。そんなにみんながみんな勝負しないですよ。
蝕モデルの話でした。
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