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他者を敬い、自分を尊ぶ
幸せになる勇気 No31 共同体の治療
ライバルに「勝とう」とした瞬間、盟友だったはずのライバルが、打倒すべき敵に変わってしまう。
そう、哲人は言います。この社会でとてもよく起こる傾向でしょう。
私にも経験があります。特に、同じ部活、同じ研究室、同じ…、の中で起きやすい。そして…
「競争のあるところ、駆け引きが生まれ、不正が生まれます」と哲人。「そんな事態を招かないためにも組織は、賞罰も競争もない、ほんとうの民主主義が貫かれていなければならない」
それは、
協力原理に基づいて運営される共同体
協力原理:「人々はわたしの仲間である」というライフスタイルで、他者との協力を第一に考える。
協力原理において、問題行動を起こした生徒がいま場合、「彼が“悪”だったから問題行動に走ったのではなく、学級全体に蔓延する競争原理に問題があった」と考える。そして、
共同体そのものを治療していく
とされます。システムに問題があると考えてもよいでしょう。
「どう治療するのです?」との青年の問いに、哲人は、「賞罰をやめ、競争の芽をひとつずつ摘んでいくこと。〜競争原理をなくしていくこと。それしかありません」と答えます。
競争原理の温床となる縦の関係から、協力原理に繋がる横の関係へ。横の関係に基づく「民主主義の心理学」、それが、アドラー心理学。