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深夜のタクシー

ふと、突然死んでしまうことが我が人生の句点となることがあるかもしれないと考えたことがありました。自分がいつ死ぬかわからない、どんな死に方をするかもわからないのだから、その時々で交流のある方達に宛てた遺言を年初めにしたためることにしました。年の瀬になると渡す必要がなかったと安堵し、何を書いたかと読み返しては苦笑い、処分するということを繰り返し15年余り。
「あぁ、これを必要としない1年でよかったなぁ」と思いながらも何もなく無事過ごせるようにという想いも込めつつ、改めて遺言を書き直します。遺言という程大げさなものでもないか。その時々、密に交流のある人達に宛てた手紙のようなものです。

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