支援は包丁
障害福祉の分野で仕事をしている かえると言います。
今回の記事は、先日職場の職員研修で講演していただいた難波寿和さん(臨床発達心理士 自閉スペクトラム症の”当事者”でもあり、”支援者”でもある)の話の中から、自分の心の中に強く印象に残った内容を書いていきます。
講演の中で「支援は包丁」であると言うことを言われていました。
包丁は料理を作る時に必要なもの。包丁を使ってとても美味しいい料理を作ることができる。その料理によって、人を幸せな気分にすることもある(幸せになった人を見て、幸せになれる自分もいたりする)。
でも、包丁は「使い方」を誤ると人を傷つける武器にもなる。福祉の現場では、支援者が相手を「助けよう、助けよう」としているのにもかかわらず、結果として相手を傷つけている場合もあると言うことです。
例えば、自閉スペクトラム症の人を支援する場合、その特性を理解せず支援にあたろうとする時に、相手を傷つけてしまうということが起こります。その特性は「自閉症の文化」とも言われ以下のようなものがあります。
(*自閉症スペクトラム症の特性の分類は様々な表現がされております。上記の分類は私自身が学んだ(書籍・研修等)中で私自身が整理したものです。)
自閉スペクトラム症の特性(文化)は目に見えにくいものであり、特性(文化)を理解しないまま行った支援は、返って相手を苦しめてしまうことになります。
「包丁(支援)」を適切に使うには、相手の文化を理解して、お互いに心地よい環境を作るにはそうしたら良いか一緒に考えて実践していくことが大切になっていくんだろうなぁと思います。