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ラジオ体操をアップデートしはじめてみる

ラジオ体操。懐かしい。。。夏休みになると朝6時半に、近くの公園や小学校でやってました。

だいぶ、やってないけど。日本にいる人ならほとんどが知っている体操ですねぇ。

そして、なんとなく、身体に良いことも知っています。
まず、ラジオ体操の歴史と報告を確認してみて、実際の運動とその運動の効果についてみていきます。

で、そのあと、1つ1つの体操には、どんな効果があるのかを専門的にみてみようと思います。

そんな感じで、ラジオ体操をアップデートしていきます!!!

とは言っても、今回は、アップデートしはじめるっていうことなので、そもそも言われていることから・・・・・・


ラジオ体操の歴史と報告


日本発の健康体操だと思っていました。
調べてみると、1916年(大正5年)から事業が開始されていました。
そして、アメリカのメトロポリタン生命保険会社により健康増進・衛生思想の啓蒙を図る目的で考案され、1925年(大正14年)から広告放送として放送されていたラジオ体操番組 "Setting up exercise" が基にしているとのことです。
そして、1929年(昭和4年)から全国放送がされているんですねぇ。

【参考文献】かんぽ生命 ラジオ体操の歴史

なるほどなるほど、90年近くも長く行われているわけです。
その効果については、色々と報告されています。

平成 28 年度 一般財団法人簡易保険加入者協会委託調査研究による、
健康体操としてのラジオ体操の特徴に関する調査研究報告書(概要)
https://www.fpp.or.jp/radio_taiso/pdf/h28_chousa.pdf

などもあります。ご参考に。


ラジオ体操第1は、「いつでも」「どこでも」「だれでも」行えるように作られていて、運動強度はそれほど強いものではなく、リズムに合わせて関節を動かしています。

ラジオ体操第2、職場向けに青・壮年層を対象に作られ、運動強度は第1より強いものになっていて、筋トレ的に動かしています。


ラジオ体操第1も第2のどちらも、3分程度で構成されていて、運動はどちらも13個あります。


ラジオ体操第1

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⒈ 伸びの運動
背すじを伸ばし良い運動姿勢をつくる。

⒉ 腕を振って脚を曲げ伸ばす運動
脚を元気よく動かし全身の血行を促す。

⒊ 腕を回す運動
肩まわりの筋肉を柔軟に保つ

⒋ 胸を反らす運動
正しい姿勢をつくり呼吸器官の働きを促進

⒌ 体を横に曲げる運動
普段動かすことの少ない脇腹の筋肉を伸ばす。

⒍ 体を前後に曲げる運動
背・腹部の柔軟性を高め腰への負担を軽くする

⒎ 体をねじる運動
背骨の動きを柔軟にし良い姿勢をつくる

⒏ 腕を上下に伸ばす運動
素早い動作で瞬発力を向上させる。

⒐ 体を斜め下に曲げ胸を反らす運動
背中〜脚の裏側を伸ばす。呼吸器官の働きを促進する。

10. 体を回す運動
腰周辺の筋肉をほぐし柔軟性を高める。

11. 両脚で跳ぶ運動
リズミカルに跳ぶことで全身の血行を促進。

12. 腕を振って脚を曲げ伸ばす運動
整理運動の役割として呼吸をととのえる。

13. 深呼吸
体をゆっくりと平常の状態に戻す。


ラジオ体操第2

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1. 全身をゆする運動
全身の血行を促進し、体の緊張をほぐす。

2. 腕と脚を曲げ伸ばす運動
腕と脚の筋肉を伸ばす。全身の血行を促進する。

3. 腕を前から開き、回す運動
肩の関節を柔らかくし、肩と胸の筋肉を伸ばし、肩コリを防ぐ。

4. 胸を反らす運動
胸部を広げるため、胸への圧迫を取り除き、呼吸器官の働きを助ける。

5. 体を横に曲げる運動
背骨を柔軟にし、腹部にかかる圧力が変わるため、消化器官の働きも促進する。

6. 体を前後に曲げる運動
背骨を柔軟にする。腹部への圧力の変化が、消化器官の働きを助ける。

7.  体をねじる運動
腹部の筋肉をほぐし、背骨を柔軟にする。消化器官の
働きを促進させる。

8. 片脚跳びとかけ足・足踏み運動
脚を軽快に動かすことで、全身の血行を促進する。

9. 体をねじり反らせて斜め下に曲げる運動
胴体の筋肉を十分に伸ばし、背骨全体を柔軟にする。

10. 体を倒す運動
上半身をゆすることで、背中の筋肉を引き締める。

11. 両脚で跳ぶ運動
跳ぶことで全身の血行をよくし、呼吸循環の働きを高める。

12.  腕を振って脚を曲げ伸ばす運動
腕・脚の筋肉の緊張をほぐし、全身の血行を良くする。整理運動の役割となる。

13. 深呼吸
呼吸をゆっくりと行うことで、体を平常時の状態に戻す。


というわけで、ラジオ体操の第1と第2をみてきました。


では、次回からは、理学療法士がラジオ体操を専門的に考察して、アップデートしていきます〜


では〜


参考文献


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