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朝日。

地元に越してきてから、朝活を始めた。


母と1時間程のウォーキング。

他愛もない話を、だらだらしている。
心地のよい時間。

まだ始めたばかりだから
ルートも定まっていない。

母の気まぐれの道順についていくだけ。

昔住んでいた頃の景色とはかなり変わっていて、時の流れの早さを感じる。

そして、今日念願の
朝日を見ることができた。



一年前、母はこの朝日をみながら
公園の高台でひとり涙を流していたらしい。

父の認知症の症状が増え始めて
アルツハイマー型認知症という診断をされた頃だ。

暗く静まりかえった町並みから
焼けるように眩しく、神々しく光る朝日をみると、自然と涙が溢れて、しばらく止まらなかったと言う。

今はその朝日を母とふたりで見れた。


きっと大丈夫。

母もわたしも、同じ気持ちだと思う。




そして今日は、我が子の誕生日。

いつもより2時間も早く起きてきた。

6年前の今日の事を思い出すだけで心がぎゅっと温かくなる。


生まれてきてくれてありがとう。

慌ただしい1日が始まる。





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