老人と海
「老人と海」、唐突に読みたくなった。
「老人と海」と言ったら、私らの世代はヘミングウェイの顔がこっちをまっすぐ見ているこの装丁の新潮文庫だろう。
どうも、今検索してみたらカジキのイラストが綺麗に描かれている装丁で、老人の顔などどこにも出てないんですね。
アーネスト・ヘミングウェイ、パパ、ヘミングウェイ、アメリカ人、キューバとアフリカ、猫好き etc…
1950〜60年代を代表する作家であり、僕らが10代の頃は夏休みの読書感想文課題図書といったら「老人と海」か「走れメロス」、大体これで決まりだった。
調べたらヘミングウェイ、1961年61歳で猟銃自殺していた。
アメリカ人で戦争小説を書き、どちらかというとマッチョなイメージで60年代当時は語られていた記憶があるのだけれど、その文章を読むと文体は研ぎ澄まされて流麗で、女性的繊細さも兼ね備えていて、頑張って読まなきゃ、と思わされる。
ヘミングウェイの老人と同じ年頃になっちゃったのかぁ。
それでも生きていて、新しい船出にさしかかろうとしている。
なんだか暑くて眠くて感傷的な60代の真夏日和、読んで書いて、また読むしかない。