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過去に読んだ書籍を振りかえる

今回は
「出口王仁三郎の霊界からの警告 武田崇元」だ。
この書籍は昭和58年12月20日初版第1刷発行だ。
私が入手した物は昭和69年2月10日第6刷発行だ。
初めて読んだときは、オカルトブームに興味本位で読んでいた。
言霊を使い、預言で世の中の未来を言い当てる。
神憑りというチート能力で世の中を渡り歩く偉人伝みたいな本だと記憶していた。
事実、目次の構成もそんな感じのモノだった。
今回、改めて読み返してみた。
王仁三郎の幼少期の先を見る能力や血筋などの話し、どれを取ってもオカルト本の神秘主義的な内容に思えた。
それでも読み続けていたら、どうも最近の世の中に似ているなと思う処がいくつもある。
最初に読んだ30年前では年齢的に興味の視点が違うのか、預言で的中する内容よりも、その背景たる明治、大正、敗戦前の昭和の世の中の動きが現代の私たちにそっくりに思えてきたのだ。
そもそも、私はこの本を読むまで出口王仁三郎という人物を知らなかったし、大本教なんて言う宗教も知らなかった。


この宗教は大正、昭和と二つの時代で弾圧をいけている。
弾圧を受ける前は、皇族に近い方達なども入信する程勢いのあった神道系の宗教のようであったらしい。
弾圧の理由は大正時代は不敬罪、敗戦前の昭和では不敬罪と治安維持法だ。
結局、どちらも立証できなかったようだが、昭和の弾圧では、教団の関係するモノは全て破壊されたようだ。
当時でもそうした政府のやり方に疑問を呈する知識人は居たようだ。
そして終戦後に出口王仁三郎や大本教の名前は表に出なくなった。
話しは変わるが、明治維新で倒幕派は孝明天皇を担ごうとしたらしい。
錦の御旗の「玉」にしようとしたのだ。
しかし、孝明天皇はそれを拒んだらしい。
私の憶測だが、倒幕派の裏には今で言うDS(ディープステート・地下政府)が存在していた事を孝明天皇は知っていたと思われる。
そして暗殺されて、扱いやすい15歳の明治天皇が「玉」となり、倒幕派の錦の御旗になった。
という説もあるようだ。
その後、明治時代の日本は日清日露の戦争に突入した。
出口王仁三郎の大本教は日清日露での戦勝をも予言していたそうだ。
そうした中で大正時代に勢力を大きくしてきた大本教は政府からの弾圧を受けた。
それでも昭和の時代には更に大きな勢力となって復活したのだ。
そしてまた弾圧を受け、大本教の存在を消し去るような破壊行為を政府は行った。
そして敗戦を迎えた。
戦後の日本の政治は、創価学会、統一教会などの宗教が票田となって今の政府を支えている。
SNSではそうした宗教団体がDS(ディープステート・地下政府)の下部組織だとも噂されている。
DS(ディープステート・地下政府)の正体がユダヤ系のロビーニスト組織であることは有名だ。
統一国家(国連)という組織、アメリカ、EUなどは何故かユダヤ系の某国の横暴に寛容だ。
若しかしたら、日本も含めた西側諸国は数百年前からDS(ディープステート・地下政府)に操られているのかも知れない?
と想像力を働かされる。
面白い本だった。


2015年6月に「新訳 出口王仁三郎の霊界からの警告」も出ているようだ。

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