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量のアウトプットと異質のインプット

1,300もの発明と100件以上の特許を取得したエジソン

コロナ禍で人々の価値観と暮らしが大きく変わり、それに適応するために多くの企業が経営の見直しを迫られています。見直しは、常識にこだわらない新しい課題の発見から生まれます。しかしそう簡単には見つかりません。どうしたらいいのでしょうか。そのヒントを与えてくれる人物がいます。

いまから100年以上前に、生涯に1,300もの発明を行い、100件以上の特許を取得した「トーマス・エジソン」です。これほどの数多くの発明や特許を可能にしたものは何だったのでしょうか。それは死後に見つかったアイディア(=新しい課題)の書かれた3,500冊余りのノートです。数々の発明や特許の背景には膨大な新しい課題の蓄積があったわけです。

何かを解決したいのならば、100本ノックで量を出す

僕もそうですが、瀬戸際に追い込まれると、一発必中のすごいアイディア(=課題)を求めます。しかし、それは無理、不可能!何かを解決したいのならば、まずは量です。出して、出して、出しまくる。ところがですよ、やってみるとわかるのですが、すぐにネタが尽きます。とほほです。普通はここで諦めるわけですが、うんうん唸りながら出し続けると、どうなるのか。

100本ノック状態からは、馬鹿っぽい、とんでもない、非常識、異質なものが出てきます。その中におっというのがあるわけです。エジソンは白熱電球のフィラメントのために、何と6,000種類の材料を試し、最後に竹に行き着きました。しかも、他のどの竹よりも長い1,200時間を記録したのは京都にある八幡男山の石清水八幡宮の境内の真竹でした。こうなると量の変態です。

量を出し、組み合わせ、発信することでアイディアを鍛える

僕のGoogleのブックマークには「定期チェック」というインデックスがあります。ここには約30ほどの国内外の情報サイト、ウェブマガジン、個人ブログなど登録されています。隙間時間にこれらをチェックします。そして、気になるものはEvernoteのノートに移します。週末にテーマを決め、ノートに目を通し、あれこれと組み合わせ、メモを取ります。結構楽しい時間です。

もう一つ続けているのが、取引先に送っている「小さな情報のプレゼント」です。この情報はこの人に響くのではというものを選び、メールで送ります。反応がある方もいれば、無反応な方もいます。でも気にしません。異質な情報に触れ、組み合わせ、新しい課題を見つける。相手が喜びそうな情報を選んで発信する。これで課題発見の力が鍛えられるからです。


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