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手段や対策の前に、この4つを腹に落とす

コロナの感染者数が過去最多を更新しています。緊急事態宣言も東京に加え、千葉、埼玉、神奈川に来月2日に発出されます。オリンピックのメダルの報道の陰で、中小企業の経営への圧迫感が強まっているのを感じます。

それでも明けない夜はありません。主催している「ブランディングクラブ」の会員に発行しているブランディングレポートの昨年5月18日号に下記の原稿を書いています。あらためて自分自身の確認のためにも掲載します。

何も生まない不満や愚痴や悪口は封印しよう

「政府の政策が後手に回っている」「コロナのせいで会社が大変だ」「もっと利益を蓄積しておけばよかった」「先がまったく見えない」「これからどうなるのだろうか」・・・こんな言葉がついつい口をついて出て来ます。

しかし、不満や愚痴や悪口を言っても何も変わりません。政府の対応を嘆いても残念ながら何も解決されません。コロナのせいにしても誰も助けてくれません。行き場のない言葉はネガティブな気持ちを増長させるだけです。

「もっと○○○をしておけばよかった」と悔やんでも過去には戻れません。「先の見通しが○○○だ」と未来を憂いても仕方がありません。それよりも片方の目を足下に、もう片方の目を前にしっかりと向けましょう。

不安を煽るネガティブな情報に気を付けよう

ネガティブな情報に気を付けましょう。マスコミやメディアの報道は、不安を煽ることや大変なところにだけにフォーカスされがちです。ネガティブな情報は集団催眠のように潜在意識に刷り込まれていきます。

ネガティブな情報からは距離を置き、自分が信頼できる複数のメディアの情報を分析しましょう。信頼できる個人の情報を定期的にフォローすることです。ていねいに追いかけていくと、情報の信憑性が見えてきます。

暇な時間も不安を助長させます。毎日やることを見つけましょう。いまだからこそできることに注力することです。感染対策を行い、スタッフ教育、社内の大掃除、顧客への情報配信、新商品の開発などに取り組みましょう。

意思決定と実行と修正のスピードを早めよう

これまでの考え方や手段を変えるチャンスです。過去に固執せず、頭を柔らかくしましょう。「だったらどうする」を口癖にしましょう。普段意識していないことにも目を向けることで、課題解決のヒントが見つかります。

格好を気にする人は危機の時に動けません。先の状況はわからないのが当たり前です。ネットの情報も必要ですが、知っていそうな人、わかっていそうなところに尋ねることです。ダメもとで当たれば案外簡単に扉は開きます。

状況がどんどん変化しているときに、情報を集めてから計画を立てるという思考では、変化に対応できず後手に回ります。大事なのはスピードです。走りながら、情報を集め、考え、計画を立て、実行し、修正することです。

まずは社内から、そして顧客に明るさと元気を届けよう

世界中が混迷している時だからこそ、明るさと元気を届けましょう。まずは社員が不安にならないように、財務状況をきちんと説明してください。そして乗り越えられない危機ではないことを伝え、安心してもらうことです。

現状とこれからの見通しを論理的に組み立て、「変わらない軸=ミッション」とセットにして語る。これが経営者に求められています。根拠のない内容では意味がありませんが、いつも以上の熱量で周りを巻き込みましょう。

さらに社内だけでなく、お客さまにも明るい情報を発信しましょう。安全と同時に「安心」につながる情報が求められています。収束後の復活の早さは、社員とお客さまに元気と笑顔をどれだけ伝えられたかにかかっています。

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