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伝えたい情報を、共感してくれる人にだけ届ける方法
押しつけ的な情報発信では相手に伝わりません
「こんなに素晴らしいのに、なぜ理解されないのか」と、SNSなどに投稿する人がいます。考えてみると、「これは魅力な品で、がんばった価格です」というだけでは、相手に押しつけの印象を与えかねません。
どんなに素晴らしいものでも、相手がそれを知らずに、認めなければ、好意的な反応は得られません。なかには、「ウチはホームページやSNS で頻繁に情報発信しているから、知ってもらえるはず」と思う人もいるでしょう。
しかし、いまは膨大な情報が日々溢れているため、自社のホームページやSNSだけでは人々の目に留まりません。伝えた情報は、すぐに埋もれてしまうのです。多くの中小企業は、この段階で情報発信を諦めてしまいます。
自分が共感できる情報のみが価値を持っている
「知られなければ、存在しないのといっしょ」という言葉がブランディングにはあります。経営資源が限られた中小企業が、自社の考えや存在を伝えるには、どうしたら良いのでしょうか。キーワードは「共感」です。
当たり前のように使われる「共感」は、辞書で調べると「人の意見や感情などに、同じように感じる気持ち」という意味が出てきます。つまり、相手が発信したことに対して、「その通りだ」と感じられるのが重要なのです。
「その通りだ」と感じられなければ、先ほど同様に簡単に無視されてしまいます。自分が共感できる情報だけが、本当に価値を持つのです。他の情報は目に留まらずに、ただのノイズにすぎず、無視されてしまいます。
好きを共有している人から、反応があると、ちょっとうれしい
今回の記事もその一つですが、中小企業のブランディングを、「小さくても光り輝くブランドになる」というnoteマガジンで発信しています。これまでに239本の記事を書いてきました。
同時に、美術と映画とジャズが好きなので、「好きの深掘り」というnoteマガジンも作っています。気に入った展示会や映画、ジャズの演奏を投稿しています。好きを共有している人から反応をもらうと、うれしくなりますね。
でも、ジャズに対する反応はあまり多くないですね。ジャズを聴く人は少ないのかと思います。とくに若い人でジャズが好きな人には滅多に会いません。いや、記事がおもしろくないので、届いていないのかもしれません。
「もしかして私のこと?」と思ってもらうための絞り込み
共感のポイントはいくつもありますが、その一つは「共感されたい相手を明確にする」ことです。誰に「その通りだ」と思ってもらいたいかを、はっきりさせると、情報の内容が変わります。
例えば、宝石店が「真珠のネックレスをお持ちでない方へ」と発信したとします。残念ながら、内容がはっきりしないので、共感は得られません。不特定多数に向けた発信は、よくわからないで終わってしまいます。
しかし、「真珠のネックレスをまだお持ちでない、幼稚園児を持つ、○○○市内のお母さまへ」と発信すると、どうでしょうか?「えっ、これって、もしかして私のこと?」と受け止める人がいるかもしれません。
発信に共感してくれる相手と真摯に向かい合う
「目指すべき顧客を絞り込む」のは、ブランディングの基本ですが、情報発信にも当てはまります。前述の「すごいのになぜ伝わらないのか」と嘆いている人たちは、多くの人に「すごい!」と言われたいのかもしれません。
しかし、不特定多数の人に、好意的な反応を得る情報を作るのは容易ではありません。どんな人に向けて発信したいか?その人たちが「見たいと思ってくれる情報は何か?」を明確にすることです。
SNS のフォロワー数の増加などはそれほど意味はなく、共感してくれるファンと真剣に向き合い、ファンが自然に増えるような流れを作り出すことが大切です。SNSの専門家ではないのですが、つくづくそう思います。