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思考の視座を高くして、物事を考える

「How to」の視座と「Why」の視座

仕事柄たくさんの中小企業の経営者とお会し、話し合う機会があります。表面的なことで物事を語る方もいれば、物事の本質から考え抜いた意見を述べる方もいます。話の面白さとは別に「視座の高さの違い」を感じるのです。

例えば、「商品をどう売るか」と「商品をなぜ売るのか」では明らかに視座が違います。前者は「How to」の視座ですが、後者は「Why」の視座です。どちらも大事なのですが、二つの視座につながりがあるかどうかです。

視座が低いと、どうしても取り組みは目の前のことだけに向かいます。あれこれやっているうちに、打ち手がなくなってきたように感じられます。こうなると感情はネガティブになり、「先のことなど考えられない」に陥ります。

視座を高くすれば打ち手が広がってくる

視座を高くするということは上位概念から考えることです。「それってどういうこと」を繰り返すことで、打ち手は無限に広がっていきます。「開けない夜はない」の言葉通り、いま取り組んだ方がいいことが見えてきます。

テレワークでも感じるのですが、視座の低いやりとりが続くと不機嫌な空気が漂い、ミスやトラブルも起きやすくなります。反対に視座の高いやりとりを行って、具体策に入ることで、やる気が維持され、生産性も向上します。

視座の高さはある意味では「思考の癖」のようなものです。新型コロナウイルス禍で緊急事態が継続されているいまは、とくに視座を高くすることですね。視座の高さによって、仕事や暮らしの在り方が大きく変わります。

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