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「人生は山あり谷あり」の本意を考えてみた
山も谷も、どちらも人生の一部です
よく言われることですが、「人生は山あり谷あり」です。別に英語で言う必要はないのですが、「Life has its ups and downs」です。経営者であれば、経営に置き換えて、「経営は山あり谷あり」であることを実感するはずです。
この言葉の本意をじっくりと考えてみると、なかなか奥が深いのです。人生(経営)には成功する時期もあれば、挫折を味わう時期もあります。 しかし、どちらか一方だけが続くことはなく、どちらも人生の一部です。
「なぜ起きたのか」を素直に見つめる
大事なのは、起きていることに一喜一憂するのではなく、「なぜ起きたのか」を素直に見つめることです。ところが、いいときにはそれほど深く考えません。悪いときには逃げたくなるので、これもまた深く考えません。
もちろん、すぐに答えが出るわけではないのですが、「驕らずに、逃げずに、しっかりと向かい合って考える」。簡単そうでいてこれがなかなかできません。だからこそ、ここに人間の本性が現れるのだろうと思います。
谷があるからこそ、山の価値がわかる
でもねえ、よく考えると、人生がずっと順風満帆だったら、「成功の喜び」も「感謝の心」も生まれにくいと思うのです。逆に、苦労を経験すれば、成功したときの達成感や幸せをより深く味わうことができます。
谷があるからこそ、山の高さを実感できるわけです。とはいえ、谷の時期はそりゃあ大変ですよね。しかし、それを乗り越えることで新しい学びや成長が生まれます。嫌と言うほど経験しているので、これは実感しています。
谷は次の山への準備だと思ったほうがいい
谷のままの時期が長く続くと、「このまま抜け出せないのでは?」と不安になります。 でも、実際には谷が深いほど、そこから得られる経験も大きく、次の山がより高くなります。これも経験済みですので、確かなことです。
谷の時期を経験することで、忍耐力や柔軟性が養われます。要は打たれ強くなる(これによってねじ曲がる人もいるけれども)、これが次に山に登るための精神的な逞しさとなります。まあ、そう思った方が楽になれますよ。