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「落したか 落ちたか 路の椿かな」

昨日の朝、地下鉄の駅に向かう途中のマンションの前で、お掃除の方が枯れ始めた椿を摘み取っていました。

まだ早いのではと感じる反面、落ちてからでは片付けるのが大変なんだなと思いながら通りすぎました。

椿は丸ごとぼとっと落ちます。武士の時代には「首が落ちる」という意味で嫌う風潮もありました。しかし、潔よいと感じます。

正岡子規は椿の落ちる様を見て、「落したか 落ちたか 路の椿かな」と歌いました。子規の息づかいを感じる作品だと思います。

「落したか 落ちたか」という子規の視点は経営を説いているようにも感じます。まあ、意図的に落とすという経営判断もありますが・・。

子規の人生はわずか34年、創作期間はおよそ9年でした。年齢を重ねるごとに子規に惹かれる自分がいます。

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