社会の困りごとの解決が、企業の価値向上につながる
今日の雨で思い出した「TABI LABO」の記事
朝から降り出した雨は強くなったり、弱くなったりして止む気配がありません。先日までは夏を思わせるような暑い日が続きましたが、梅雨明けはまだでした。すれ違う人の多くはビニール傘をさしています。
そういえば、数日前に傘についての記事をネットで読みました。気になった情報を保管しているEvernoteを開くとすぐに見つかりました。「TABI LABO」というサイトに取り上げられていた記事です。
国内で捨てられる傘の総数は年間で約8000万本
記事によると、日本は傘の使い捨てで世界ワースト1位だそうです。傘の国内の年間消費本数は約1.2〜1.3億本ですが、そのおよそ6割に当たる約8000万本が使い捨てになっているのです。
突然の雨のときなどには、コンビニなどで手に入るビニール傘は確かに便利です。価格も安いので使い捨ての感覚があるのでしょうね。1本700円として約560億円の使い捨てです。ゴミ処理や資源の損失も半端ないですね。
傘のシェアリングサービス「アイカサ」に注目
その使い捨て傘を2030年までにゼロにしようという取り組みが、傘のシェアリングサービスが「アイカサ」です。利用者は雨が降ってきたときなどにアイカサを利用し、使い終わったら最寄りのスポットに返却する仕組みです。
現在は、都内を始め、関東、関西、愛知、福岡などの全12都道府県の1600ヵ所以上に設置されています。この仕組みによって、常時傘を持つ必要もなくなり、使い捨て防止にもつながるという眼から鱗の取り組むです。
ブランディングで社会の未解決課題を何とかする
ブランディグに取り組んでいると、事案の大小は別として、多くの社会的な課題や矛盾にぶち当たります。偉そうに聞こえるかもしれませんが、何とかしたい、なんとかしなければという思いが湧き上がってきます。
あらためて思うのは、事業とは仕事を通じて世の中の困りごとを解決していくことです。青臭いと思われるかもしれませんが、社会の困りごとを解決することで、どんな理想の社会を実現しようとしているかが問われています。
社会の困りごとを解決すれば業績は良くなる
売上にもならないのにと思うかもしれませんが、世の中の困りごとの解決と企業価値の向上には相関関係があります。困りごとを解決された人と解決した人の喜びは、めぐりめぐって売上や利益として戻ってきます。
「儲かればいい、利益を出せばいい」という考えもわかります。でも、それだけでは人は幸せになれないと思うのです。ブランディングを通じて、社会課題の解決がますます重要になってきているのを感じるこの頃です。