ブランドは螺旋状に進化する
自宅の近くに「東京YMCA」がある。西城秀樹の「Y.M.C.A.」は、米国の男性6人組ディスコグループ「ヴィレッジ・ピープル」(いまでも活動しているらしい)のカバー曲だけど、こちらの「YMCA」は何の略なのか。
調べてみると、「Young Men's Christian Association=キリスト教青年会」でした。キリスト主義に立ち、教育・スポーツ・福祉・文化などの分野でさまざまな事業を展開する、150年以上の歴史を持つ世界的な組織だそうです。
日本では1880年(明治13年)に「東京YMCA」が設立され、全国の主要な都市や大学にYMCAの活動拠点があるとのこと。ご近所の東京YMCAもその一つで、社会体育と保育の専門学校も併設しています。
なぜYMCAが気になったかというと、次の言葉に出会ったからです。ちなみに「メトロポリタン・ミルウォーモー」は調べても不明、それはどうでもいいことで、この内容が響いたのです。
中小企業のブランディングの支援が仕事なのですが、「あなた」を「企業」に、「言葉」を「ミッション」に、「人間性」を「在り方」に、「運命」を「ブランド」に置き換えると、思わずその通りと手を打ちたくなります。
「意識を変えろ、考えをあらためろ」と言っても人は変わりません。人は人によって変わらず、自ら変わろうと思った時に変わります。考えよりも、行動を、習慣を、結果として在り方を変えることの方が遥かに現実的です。
在り方は「企業ならでは」の存在価値です。在り方をブラさずに積み重ねていくことで、人々が認める「ブランド」になります。ブラントは「つくる」ものではなく「なる」ものです。つくるという発想には傲慢さを感じます。
何度も出てくる「見つめよ」とは「自問自答しろ」と解釈できます。自問自答していると、最初の「考え」に戻るわけで、ぐるぐると回りながら、螺旋状に高みを目指すのが、ブランド、ブランディングです。
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