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「百聞は一見に如かず」を実感した農園

「旅するクエストリー」の行き先は岩手県の盛岡でした

クエストリーは「ブランディングクラブ」という「ミッションを掲げ、その実現を目指す中小企業の経営者の集まり」を主催しています。2013年に立ち上げ、現在の会員は25社。業種もエリアも規模も異なる仲間たちです。

先月末に岩手県内の3社の会員を訪問するために、社員全員(といっても3名)で盛岡に出かけました。いわゆる出張なのですが、みんなで出かけるのは久しぶりなので、「旅するクエストリー」と名付けての企画です。

会員を訪問するのと同時に盛岡では会いたい方がいました。その方は今年4月にブランディングクラブの「ブランディングセッション」でゲストスピーチをしていただいた「有限会社 サンファーム 」の吉田聡社長です。

サンファーム 11代目園主、吉田聡さん

訪れたのは、11代続く農園「サンファーム」さん

 サンファーム さんは岩手県盛岡市都南地区に11代続く農園です。いまは果樹を主軸として、さまざまな農産品を栽培し、加工品も数多く生産しています。市場を絞り込んだ独自性のある事業を展開されています。

吉田社長とは昨年3月に盛岡を訪問した際に、会員の方にお引き合わせいただきました。そのときはお話をお聞きしただけだったのですが、ずっと気になっており、今年4月にゲストスピーカーをお願いをした次第です。

当日の吉田社長のスピーチには痺れました。そのなかで「垣根仕立てのさくらんぼ」の話がありました。食べるのが大好きなクエストリーは「さくらんぼを食べたいね」から、「旅するクエストリー」の企画が決まりました。

僕らを乗せた車はどんどんと山の中に入っていく

さて、ここからが本題です。当日訪れたのは、盛岡の隣の紫波町にある果樹園「Cherry&Berry Garden Yoshida」。紫波町までは吉田社長の奥さまに車で送っていただきました。美香さん、ありがとうございました。

サンファームさんのことはセッションでお聞きし、毎日新聞社のビジネスサイト「経済プレミア」の連載「地域で光る小さな会社」でも取り上げさせていただいたので、ある程度はわかっているつもりでした。

数年前に紫波町の複合商業施設「オガール」を視察したのですが、車は中心部を離れ、山のほうに向かいます。僕の故郷は山梨県南アルプス市ですが、どこか似たようなのどかな風景が続きます。

吉田社長の解説付きで、食べる、食べる、食べる

森を通り、細い山道を抜け、果樹の木々を左右に見ながら進んだ先にあったのは約6ヘクタールのゆったりとした斜面に連なるビニールハウス群。駐車場から歩いていくと、吉田社長がにこにこと出迎えてくれました。

吉田社長とツーショット

それからです。吉田社長の案内で、垣根仕立ての木に実っている旬のさくらんぼを、食べる、食べる、食べる。これが大粒で甘くて美味しいのです。いくらでも入りそう。実際、クエストリーの女性たちはよく食べていたなあ。

さらに、さくらんぼの次は「ハスカップ」「ブルーベリー」畑に案内していただき、こちらも試食。「ハスカップ」ってはじめて食べました。どちらももおいしい。しかも吉田社長の解説付きですから、超スペシャルです。

紫波町の「Cherry&Berry Garden Yoshida」
実のなる枝の高さを0.5~2.3メートルにとどめる「垣根仕立て」
「ブルーベリー」、こんな風に実っているのを見るのははじめてです

自ら体験し、自ら信じられるものが、自らの正解

「百聞は一見にしかず」ということわざがあります。「百回聞くよりも、たった一度でもいいので自分の目で見たほうが確かだ」という教えです。何をいまさらと思うかもしれませんが、サンファーム さんがまさにこれでした。

ネットで調べれば、すぐに膨大な情報がすぐに手に入る時代です。しかし、それらは誰かがまとめた二次情報です。これでわかった気になるのは、相当危うい。自分で体験してみなければ、その真意と本質はわかりません。

価値が多様化、複雑化したいまは、正解は一つではありません。何を判断基準にしたらいいのか。特製のりんごジュースをいただきながら感じたのは、「自ら体験し、自ら信じられるものが、自らの正解」ということでした。


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